中学受験が終わっても、
高校受験が終わっても…
私の家庭教師の回数は
ほとんど減っていません
なぜなら…
「入学して、良いスタートを切りたい」
そう~親御さんが願っているから
入学直後のテストに向けて、
今も生徒さんと一緒に頑張っています。
新高校生は
やることがある程度決まっていますし、
中学の勉強の延長線上ですから
まだ、楽ですが…
小学生の場合は、
これが結構大変です
なぜなら…
小学生の勉強と中学生からの勉強は
色々な面でかなり異なるから。
特に、私立中高一貫校で
体系数学だったり、
公立中学と英語の教科書が異なる場合は、
小学校との難易度の違いに
大きな衝撃を受けるでしょう。
つるかめ算がスラスラ解けるから…
適性検査の文章題が出来るから…
それは、ほぼ中学生からの勉強には
関係ありません。
中学数学最初の正の数、負の数で、
「先生、これは“マイナス”なの?
それとも“引く”なの?」と
聞く子がいますが、
そういう“負”の数の概念にも
慣れる必要があります。
中学入学前に、
私が生徒さんに一番に教えることは、
“ノートの作り方”です
小学生の時は、
マス目の大きなノートに
大きな乱雑な字で書いている子が多いです。
中学生からは、大学ノートを使用し、
・問題集毎にノートを作る。
・ページ数、問題番号をちゃんと記入する。
・間違えた問題を直せるよう、空きスペースを作る。
・文字の大きさを揃える。
など…事細かに指導します。
驚くことに中学3年生になっても、
“ページ数は書いていない
問題番号も書いていない
どこにどの問題を解いたのか分からない”
っていう子もいるんですよねー
“どこに解いたのか分からなくて
探さないといけない…”
そういう子で成績の良い子は
あまり見たことがありません
“キチキチに詰めて書いて、
間違えた問題を直すスペースがない”
というのも良くないです。
二度も三度も同じ所で間違いないよう~
間違えた解答は消さずに、
赤ペンで直し、
どこが間違えたのか、
しっかりと見比べることが大切です。
間違えた問題を消して直してしまうと、
何度も同じ間違いを繰り返すことに
繋がる場合が多いです。
小学生の場合は、
“親が問題集をコピーして、
それを何度も解く”という
学習パターンが多かったのではないでしょうか?
中学生からは徐々に
自分で学習する方法を身につける事が
必要になってきます。
きちんとしたノート作りは
自分で勉強をする第一歩です。
そして、効率よく勉強するためにも
役立つノート作りを行う必要があります。
とはいえ…
小学生が自分でそれを考える事は出来ません。
そこまで丁寧に教えてくれる
学校の先生も少ないでしょう。
ですから、
まずはご家庭でノート作りを教えることが
必要だと思います。
次に、
“小学校の勉強で抜けている部分はないか?”
の確認です。
特に、算数の四則演算、
分数、小数、公約数、公倍数は
非常に大切です。
中学からの予習としては、
もちろん、英語と数学を行います。
数学に関しては、
ほとんどの小学生が負のイメージがないので、
数直線を使ったりしながら、
マイナスの概念を叩き込みます
そして、
正の数、負の数、分数、小数、()、
四則(+、-、×、÷)が含まれた
かなり難しい計算が出来るようになるまで
底的に演習を行います。
これが数学の基礎中の基礎ですから、
中学に入るまで、
ほぼ毎日のように宿題に出します
もちろん素因数分解も教えますが、
これは小学生で学んでいる子がほとんどなので、
あまり問題はありません。
時間がある場合には、
文字式の基本や平面図形の基本まで
指導することが多いです。
英語も数学と並行して指導します。
英語はまず…
日本語との違いを説明します。
これを学ぶことが
英語の基本だと思うのですが、
英語が苦手な子は、それを
中3でも理解出来ていない子もいます。
そして、
・文頭は大文字で書く。
・文末はピリオドを打つ。
・三人称単数とは?
・名詞の前には冠詞を付ける。などの
英語の基本を再確認します。
もちろん英単語も覚えて貰います。
最初は英単語を見て、
意味が言えるように、
その後、スペルの練習も行います。
個人差はありますが、
ここくらいまでの学習でも
2ヶ月以上かかる生徒さんもいます
何度も言いますが…
小学生と中学生では学習レベルが全く違うので、
慣れるのに時間がかかる子も大勢います。
つまり…
入学まで、ほほ~んと過ごしてしまうと、
入学後、大変な事になってしまう可能性も
あるわけです
新高校生も数学と英語をメインに指導します。
新高校生の場合、
今の学力によって指導する内容は
大きく異なりますが、
困ったチャンは、
英語か数学が苦手な生徒さん。
特に英語が苦手な生徒さんには、
高校入学まで、英語の猛特訓を行います。
「英語が苦手で、
大学受験が乗り切れるわけがないー」
と、目一杯ハッパをかけて頑張ります
中学英語が出来ないのに、
高校英語が出来るわけないんですよねー
あまりにも英語が出来なければ、
数学そっちのけで
英語ばかり勉強する場合もあります
英語がボチボチ出来る場合は、
数学の予習もします。
高校数学の第一関門は2次関数ですから、
そこまでは難なくついて行けるよう
数Ⅰの1章終わりくらいまで、
予習できれば完璧です
(数Aは出来るところまで)
中学受験後も高校受験後も…
「やれやれ、ようやく受験が終わった。
あとの事は入学後考えよう~」
では、ダメですよ~
次の学習は、もうすでに始まっています
そして…
受験で終わりではありません。
受験合格はスタート地点です。
最大限に良いスタートが切れるよう、
万全の準備で頑張りましょう~
もちろん、読書をするのもお忘れ無く(*^o^*)
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