お子さんが小学生の時、
ほとんどのお母さんは
返却されたテスト用紙をチェックすると思います
国語のテストの問題文を覚えていますか?
・漢字の問題
・語句の意味の問題
文章題では、
・指示語(その、あれ…)は
何を差しているのか?
・この文章に合うものに○をつける
・作者の言いたいことは何か?
・この文章を読んでどう思うか?
ほとんどが、そういう問題ですよね
漢字と語句の意味を除いて、
本をたくさん読む子供さんは、
これらの文章問題は、ほとんど
勉強しなくても解く事が出来ます
つまり…
学校の国語のテストは、
読書さえすれば、
特別な勉強をしなくても
高得点を取ることが可能です。
しかし、それは中学国語まで
高校生の現代文は、
ちゃんと勉強しないと
点数が取れない生徒が多いです。
なぜなら、
小学生、中学生の国語であれば、
読書量が多い子は感覚で解けるけれど、
高校生の現代文は
感覚では解けないから。
ではどうするのか?
“国語を理論的に解く勉強をする”
必要があるんです。
それが、”論理国語”です。
そしてこの”論理国語”は
英語を学ぶ上でもとても重要です。
例えば…
「私は彼女がその前日私に貸してくれた
ペンをなくしました。」
↑
この文章を英文にする問題があったとします。
英語と日本語では語順が違います。
英語では、
主語、述語、目的語…と並びますよね。
まず、
主語がどれか?
述語がどれか?
目的語がどれか?
そして、
どれがどれを修飾しているのか?が
分からなければ、
英文に直すことは出来ません。
先程の、
「私は彼女がその前日私に貸してくれた
ペンをなくしました。」という文章であれば、
主語→私は
述語→なくしました
目的語→ぺんを
どんなペンか?→
(修飾している言葉は?)
彼女がその前日私に貸してくれたペン
前日とはいつの前日か?→
なくした日の前日
こういうことが理解出来なければ、
「I lost the pen that she had lent me
the day before.」
という、英語に直すことが出来ません。
学校では
論理国語をあまり教えないので、
5、6年生であっても、
主語や述語や目的語を
的確に応えられない子もいます。
また、”その前日”という意味を
間違えてしまうと、
“she had lent me”と
過去完了にすべき所を
“she lent me”と
過去形で書いてしまう場合もあります。
英語を理論的に解く”文法”を学んでも、
日本語を理論的に捉えることが
出来ないので、
英語が難しく感じます。
接続詞に関しても、
「私は忙しい。
だからあなたと一緒に行くことは出来ない」
「私はあなたと一緒にいくことは出来ない。
というのは忙しいからだ。」
上の文章の”だから”は、
原因、結果の語順の場合に使われ、
下の文章の”というのは”は、
結果、原因の語順の場合に使われる。
こういう風に
接続詞の意味を理解出来ていると、
“As Iam busy, I can’t go with you”
Asの後ろに何がくるのか、
(asの後ろには原因がくるので)
迷わず英語に直すことが出来ます。
“読書をすること”は、
文章を読解することに
大いに役立ちますし、
これからの中学入試や大学入試に向けて
必要不可欠だと思います。
ですが…
「多く本を読んでいるから、
(国語のテストもいつも良い点数だし)
論理国語を勉強する必要がない」
と考えてはいませんか?
読書に加えて
論理国語を勉強することにより、
“英語が得意になる”
“高校からの現代文に苦労しない”
ということに繋がると私は思います。
ちなみに…
私が指導している小学生は、
全員”論理国語”を学習しています。
“論理国語”を学習することにより、
明らかに英作文の指導が楽になります
中学生でも、
指導時間に余裕がある場合は、
(プラス本人も希望した場合)
論理国語を指導科目に加えることもあります。
小学生や中学1、2年生が
論理国語を勉強するもう一つのメリットは、
“良質な文章を読む機会が増える”ことです。
お母様から、
「読み聞かせにはどんな本が良いですか?」
とか、
「自分で読む本は
どういう本を選べば良いですか?」と
質問されることがありますが、
読み聞かせや自分で読書をする場合、
子供が興味を持つものであれば、
どんな内容の本でも良いと思います
何年生向け…と、
本の後ろに書いてありますが、
年齢よりも幼い子向けの本でも、
女の子向けの本を男の子が読んでも
全く問題ないと思いますね
(漫画は読書のうちに入りませんが…)
大切な事は、
“楽しく読書が出来る事”
“本を読むことが好きになること”
ではないでしょうか?
読み聞かせも同様で、
毎回、同じ本でも良いですし、
アンパンマンの紙芝居ばかりでも
お子さんが喜ぶならそれで良いでしょう
とはいえ…
年齢に応じた良質な文章を読むことは、
国語力を付けるためには必要不可欠です。
論理国語を勉強することにより、
ご家庭でも良い文章を読む機会が増えますし、
それが受験対策にもなります。
国語は勉強しても成績が上がりにくいし、
国語を勉強する時間があれば、
算数(数学)などに費やしてしまう…
と、考える親御さんは多いようですが、
論理国語をちゃんと学習しておくと
英語の成績も変わってきますよ
そして…記述問題が増える
これからの入試問題にも、
大いに役立つと私は思います
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