1回の説明で、頭に残る授業とは…(記憶に残る教え方)

「理科、社会、英語は覚えるだけですよね。
なぜ、それが出来ないのでしょう?」

一年に数回は、
この言葉を親御さんから聞きます。



果たして、
勉強は記憶力が全てなのでしょうか?




確かに…
辞書を読んだだけで、
全て記憶できてしまうような能力の持ち主は、
テストでもオール満点でしょう。

でも、そんな能力を持っている人なんて
そうそういませんよねショボーン




「何でもすぐに覚えられる機械~ニコニコ
って、ドラえもんが出してくれたら
私も、もちろん大喜びです飛び出すハート




でも、私の記憶力は人並みだし
ドラえもんもいない…汗


では、どうするか?



出来る限り…
“覚えるのではなく理解する”

そして、覚えることでも
“丸暗記はしない”


これは、生徒さんを指導する際に
私がもっとも心がけていることです。



丸暗記をして、学力が向上するのは
極々一部の飛び抜けて頭の良い人達です。

普通の人は、
定期テスト前に丸暗記をすると、

テスト終了と共に、
ほとんど記憶から抹消されてしまいますガーン


学校推薦一択の高校生なら、
それでも良いかもしれませんが、

中学受験、高校受験、一般の大学受験を
予定している子供達は、
それじゃぁ困りますよねあせる



そこで、勉強したことが
少しでも長く頭に残るように指導する方法が
“記憶に残る教え方”ですニコニコ




「理科、社会、英語は覚えるだけですよね。
なぜ、それが出来ないのでしょう?」


この言葉が違うと思う点は
いくつかありますが…

まず、
英語は暗記科目ではありません。



日本の受験英語は文法が8割と言われますが、
文法は決まった法則があり、
その法則を理解して解く必要があります。

教科書ごと丸暗記する方法では
定期テストには通用するかもしれませんが、
模試では点数が取れないでしょう。



もちろん、
英単語や英熟語は覚える必要がありますが、
スペルを覚えるよりも、

文法を理解する方が、
よほど点数を稼ぐことが出来ます。



そして、
英語のスペルを覚える際にも、

「とりあえず、覚えられるまで
書いたら良いんだよっむかっ」と
修行僧のようなことを強いる親御さんもいますが、

1つの単語を覚えるのに、
何十、何百回書くのは、
時間がかかり過ぎませんか?笑い泣き

何十回書いた挙げ句、
全然覚えられない~という生徒さんも
大勢います。



それは、当然なんですよね…

写経をして、
写した文章を覚えていますか?

英語のスペルを何度も書く作業は
前に書いてあるものを写しているだけ。

覚えようという意識がないと、
何回写しても覚える事は出来ません。


英単語はアルファベットを並べたもの。
日本人にとっては、
記号を並べただけに見えるので、
英単語は漢字よりもずっと覚えにくいです。

先に英単語の意味をしっかり覚えて
英単語をなじみのある言葉にしてから
スペルを覚える方が早く覚えられると思いますねウインク



「理科、社会、英語は覚えるだけですよね。
なぜ、それが出来ないのでしょう?」

そして、この言葉に違和感を感じる
二つ目の要素は、
“覚えるだけ”という表現です。


よく、
「覚えるだけ!」「勉強するだけ!」
という表現をされる親御さんがいますが、

その「覚えるだけ!」「勉強するだけ!」が
大変なんだよー爆弾
お子さんの代弁をしたいです爆  笑



“勉強すること”は、
(ある意味では)
やればやるほど楽になります。

覚えれば覚えるほど、
記憶力は良くなりますし、
覚えるコツも身につきます。

また、
勉強すればするほど、
勉強のコツを掴みますし、
理解力もアップします。



料理人でもそうですよねー

料理初心者は、
野菜の皮を剥くのも大変ですし、
調味料の配合もレシピを見なければ
分かりません。

ですが、料理のプロになると
野菜の皮なんて、チャチャッと剥けますし、
調味料も目分量で大丈夫ですし、
料理自体を楽しむことも出来ます。



勉強に関して言えば…
プロになるのは、高校生後半か
大学に入ってからでしょうねニヤリ

なので、小学生中学生には、
「これを覚えなさい」
「しっかり勉強しなさい」ではなく…

“どうやって覚えるのか”
“どうやって勉強するのか”を
指導する必要があると思います。


もちろん、
自分でしっかり覚えて
自分で勉強出来る子も稀にいますが、

そういう子供さんは
どこの塾に通おうが、
あるいは、塾に通わなくても
良い成績を取れるでしょうキラキラ



でも大半の子供さんは、
ワークを覚えればテストで点数が
取れる事が分かっていても、

「こんな量、
どうやって覚えれば良いのか分からない」
と思ってしまう。



つまり、生徒さんに必要なのは、
“「覚える事を教える」だけでなく
「どうやって覚えるのか?」を
教えてあげる”ことなんです。




そこで、必要なのが…
“記憶に残る教え方”です。


駅への道順を教える時に、
田んぼしかない場所だと、

「二つ目の田んぼを左に曲がって、
三つ目の田んぼを右に曲がって、
また三つ目の田んぼを左に曲がって…」

「えーっ、田んぼばっかりじゃん」
ってなり、覚えにくいですよね。


ですが、色々な建物がある場所だと
「パン屋の角を左に曲がり、
次に郵便局を右に曲がって、
緑の屋根の家を左に見ながら…」
と説明すると分かりやすい。


それは、映像を頭に浮かべることが
出来るからなんですよねーウインク




ご家庭でお子さんと一緒に勉強する時にも、
映像が頭に浮かぶ比喩を用いたり、
テレビCMや日常生活で耳にする言葉を用いたり…

覚える方法を一緒に考えてあげると
お子さんの頭に残りやすいと思いますチュー



私は家庭教師をしてきた23年間、
どんな風に説明をすれば、

生徒さんの“記憶に残る教え方”が出来るか
試行錯誤してきました。

なので、
「はい、これを覚えてねー」と
覚える事だけを呈示することは
ほとんどありません。

必ず、
「はい、これをこうやって覚えてねー」と
覚え方まで指導します。



特に、
自分自身が苦手だった社会や
理科の生物分野に関しては、

“どう説明すれば頭に残るか…”
色々と考えてきました。



頭の良い人なら、
授業を聞けば一発で覚えられるのでしょうが、

私が凡人であるが故に、
「覚えられないー大泣き」と嘆く子供達の気持ちが
よく分かります笑い泣き


“覚える”という作業は
とても大変な事なんですよねー

なので、是非とも…
お子さんと一緒に
「どうやって覚えれば覚えやすいのか?」
を考えてあげて欲しいです照れ

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