大学、高校、中学受験においても
そろそろ志望校を決める時期が来ています。
特に、中学受験においては、
入試まであと4~5ヶ月。
(地方によって異なると思いますが…)
過去問を
解かなければいけませんし、
志望校を絞る必要があります。
そして、この過去問、
いつからやるべきか、
どの学校のをやるべきか、
どのくらいの年数をやるべきか、
ただ解くだけで良いのか…
迷っている親御さんも多いと思います。
私は、夏休み終了時から、
空いている時間は、
中三生の集団指導に借り出されています
行政の仕事なので、
生徒さんは驚くほど…
バラエティーに富んでいます(成績面も…)。
正の数負の数も出来ない子から、
基本問題であれば9割以上取る子もいます
とある生徒さん、
先日、公立高校入試の
過去問問題集を持ってきていました
「それやりたいの?」
「担任の先生が、
全部やっておくように…
と言ってました」
「じゃあ、一年分だけやってみる?」
「はい…」
他の生徒を見たあと、
15分後くらいに戻ると…
別の問題集を解いていました
「過去問、やめたの?」
「はい。
ほとんど解けなかったので…」
学校の先生や、塾の先生でも
過去問を重要視する人は多いです。
私が指導してきた生徒さんの中にも、
「塾で過去問をするように渡されました。
残り1ヶ月は過去問ばかりするように…
って」と言っていた子がいました。
ですが、
過去問をする必要があるかどうかは、
受験する学校、
生徒の成績によって異なりますし、
過去問をやる時期も
考えなくてはいけません。
前述の中学3年生の生徒さん、
全く基礎が出来てきていないので、
過去問をやる意味は、
ほぼほぼ…ありません
(どんな問題が出るのか
見ておくことは大切だと思いますが…)
中学受験においても、
過去問にどのくらい時間を割くのかは
慎重に考えなければなりません。
まず、
志望校の過去問の傾向を分析し、
例年、似た傾向の問題が出ているのか、
それとも数年ごとに傾向が変わるのかを
確認することが大事です!
(もちろん、
お母さんが自分で判断することが
不安であれば、
塾の先生に確認すれば良いと思います)
傾向が変わっている場合は、
過去問にかなりの時間を割くことは
時間が勿体ないかもしれません。
そして、過去問を解いてみて、
半分以下しか解けない場合は、
今、過去問に着手するよりも、
問題集などで学力をつけることに
時間を割くほうが、
成績が上がりやすいと思います。
確かに…
“過去問を解いてみて、
自分の弱点を知り、
その分野の学力を
問題集などで強化する”
という、
学習方法もアリだとは思います。
ですが、その方法の難点は、
時間がかかるのと、
分野に漏れがでることです。
(つまり、苦手でも
学習できていない分野が
出来てしまうということです。)
適性検査を取り入れている学校を
志望している場合も、
私立中高一貫校を志望している場合も
同じですが…
どういう傾向の問題が出ているかを
確認するために、
過去問を見てみることは大切ですが、
過去問は、
成績を上げるためにやるものではない
と私は思っています。
もちろん…超難関中学を目指し、
すでにA判定が出ている子供さんは、
数少ない弱点を発見し、
その強化をすべく方法として、
過去問を”しゃかりき”に解く
のも、プラスになると思います。
ですが、
これから成績を上げたい生徒さんが
過去問を解く場合、
過去問を解いて、
その問題の間違いを直すだけでは
ほとんど成績アップに繋がりません。
ましてや…同じ学校で、
全く同じ問題が出題されることは
ほとんどないわけですから(特に、国語)、
受験の点数に直結するわけでも
ありません。
“過去問を解いて、
間違えた問題を理解すべく、
その同じ分野の問題集や参考書を
読み解き、理解する”
まで、すれば…
もちろん、過去問をやることによって
成績がアップします。
ですが…
小学6年生が、それを一人でやるのは
至難の業ですし、
親御さんがつきっきりで、
問題集から探し、解説し、
問題を解かせなければなりません。
高校受験する子供さんも同様です。
特に、成績に余裕がない子供さんは、
この時期から過去問をするよりも、
問題集などでしっかり学力をつけてから、
模試を受けるような感覚で
過去問を解くと良いと思います。
そして、例年出題傾向が似ている
私立中学を受験する場合、
この場合は、
一度、過去の入試問題を解いてみて、
半分くらい出来るようであれば、
過去問にも時間を割いた方が良いと
思います。
出題傾向を把握する意味においても、
問題に慣れる意味においても
過去問をするメリットがあります。
何年分する必要があるかは、
志望校や子供さんの今の学力によって
異なると思いますが…
中学入試、高校入試、大学入試とも…
受験まであと半年を切りました。
これからは時間との勝負になるので、
“過去問にどれだけ時間を割くか”
は、しっかり考えて欲しいと思います!
むやみやたらに過去問を解くことは、
時間のロスになるかもしれません。
学校や塾の先生は、
子供さん一人一人にではなく、
全員に言っている場合もあるので、
ご家庭で、
子供さんに合わせた計画を
考えてあげて欲しいと思います
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