みなさんは子供さんに理科や社会を教える時、
問題集を使用していますよね。
どんな風に子供さんに教えていますか?
例えば…
“北海道では何工業が盛んでしょう?”
Ans.食品工業
“東京が1位なのは何工業でしょう?”
Ans.印刷工業
と、お子さんが答えを書き、
間違えた答えを覚えるパターンが
多いかと思います。
私は、生徒さんに、
「北海道は工業があまり盛んでは
ないけれど、食品工業は盛んだよ。
では、その理由を答えてくれる?」
とか、
「東京は印刷工業が盛んだよ。
その理由を”首都”という言葉を
使って、私に説明してくれる?」
とか、
「エコスラグって何?
そしてなぜ作られるのか
先生に教えてくれる?」と、
問題集を解くだけでなく、
自分の言葉で説明をして貰う
ことがよくあります。
また、理科においても同様に、
語句を答えるだけでなく、
“酢酸オルセイン溶液とは
どういうものか?”
“なぜ川の外側が削られるのか?”
“北九州の工業はどのように
変化してきたのか?”
など…
口頭で説明して貰う場合も
よくあります。
「食品工業」とか「印刷工業」とか、
語句を答えるだけなら、
大半の生徒さんは出来ますが、
その理由を、要点をまとめて
簡潔に答えるのは、
出来ない子供さんが多いです。
小学生は特に、
「え~と、え~と」と、
一生懸命に考えますが(;^^)、
なかなか文章にはなりません(ToT)
このように、学んだことを
頭の中でまとめ、自分なりに
文章にして答えるためには、
内容を完全に理解していないと
難しいんですよね(>o<)
つまり、
私の質問に答えられるということは、
“内容をちゃんと理解出来ている”
ということなんです!
「えっ?
そんなことを質問するのって
私じゃ難しくない?(>o<)」
って思ったお母さん、
そんなことはないですよ(^_-)
社会であれば、
“答えをお母さんが言って、
問題文を子供さんに答えて貰う”
方式です。
(もちろん、答えの語句だけを言って、
問題文全部を答えるのは難しいですから、
ヒントに問題文の語句をいくつか教えて、
「これを使って、
この語句の内容を説明してみて」
と言うわけです。)
こういう勉強方法は、
上っ面の文言だけを暗記するのと違い、
学習内容を深く理解することに
役立ちます。
以前は、日本の教育は、
とにかく多くの知識を詰め込み、
“教科書の隅から隅まで
覚えた物勝ち”
みたいな教育でしたが、
(私の時代は、
まさにそうだったと思います)
最近の受験は、
中高一貫校の適正検査に例を見るように、
ただ言葉を暗記したり、
ただ問題が解けるだけでは、
正解に辿り着けない問題が
多く出題されるようになっています。
(大学受験でも、
記述の問題を増えてきますし、
二次試験でも文章を書かせることが
多いです)
また、
ただ言葉を暗記するだけでは、
少し問題文が変わっただけで、
解けない子供さんもいますが、
言葉の意味や、背景、
本質を理解することで、
そういうことを
クリアすることも出来ます。
そして、
一番のメリットだと思うのは、
自分の言葉で説明することにより、
“頭の中が整理され、
記憶に残りやすくなる”
ということです。
(数学でも、
自分だけで勉強するよりも、
他人に教える方が、
理解度が深まり、忘れにくいのと
同じです(^▽^))
こういう勉強方法を、
小、中学生から行うことにより、
大学受験に向けての勉強にも
役立ちます。
“とりあえず、片っ端から覚えて、
テストの点数さえ取れれば良い”
という詰め込み方式でも、
小学校6年間であれば
好成績で乗り切ることが
できるでしょう。
ですが、それでは…
難関大学の受験勉強には、
ついていけません。
いざ、自分で文章を書いたり、
自分の頭で考えて解答を構築する
設問になると、
解けない状況になることもあります。
小学生の頃から、
算数の難問にチャレンジする
だけでなく、
理科や社会も、
内容の本質を理解する勉強方法を
取り入れることが、
大学受験を見据えた勉強に繋がる
のではないかと私は思います(*^o^*)
(もちろん、毎日は大変なので、
夏休みにでも、是非チャレンジしてみては
如何でしょうか?♥)
コメント