中高一貫校のデメリット

メリット編でも書きましたが…
中高一貫校は、デメリットよりも
圧倒的にメリットの割合が多いです。



私が思う”中高一貫校のデメリット”


1.同じくらいのレベルの子供達が
集まっている

仲良くなりやすいとか、
切磋琢磨して一緒に成長出来るので、
もちろんメリットでもあります。

ですが、ある意味…
デメリットでもあるんですよね。


例えば…
一学年200人だとします。
中学1年生の一学期では、
平均くらいの成績の子は、
1点違うと10番くらい順位が変わります。

つまり、配点が5点の問題を、
1問ケアレスミスしただけで、
75番→125番になってしまう可能性が
あるわけです(゚ロ゚)


うちの息子が、中学1年生の時、
一学期末の美術のテストは
学年の半数が100点でした。

美術のテストだけの順位で見れば、
1問間違えただけで、
1位→100番以下になったのです!

(この傾向は、学年が上がるにつれて
少なくなっていきますが…)



中高一貫校に合格する子達は
当然、小学校ではトップクラスの成績。

ですが、同じような成績の子達が
合格するので、小学校で優秀でも
200番になってしまう子もいます。

それに、
親も子もビックリしてしまうんですよね~

中には衝撃のあまり…
完全に戦意喪失してしまう子もいます。




基本的に、小学生の勉強と、
中学生の勉強は別物です。

もちろん小学生の時に優秀で、
中学生になっても
トップを走り続けるお子さんもいます。


でも、小学生の時によく出来ても、
中学生になって成績が伸び悩む
子供さんもいます。


小学校から上がったばかりの
中学1年生では、
似たり寄ったりの成績でも、
だんだん差が開いてきて、

中学3年生では
その差はかなり大きくなります。



2.努力をしても成績が上がりにくい

中高一貫校では、努力が報われるまで、
時間がかかる場合が多いです。


家庭教師をしていて、いつも思いますが…

一般中学の生徒さんは、
80番→20番なんて、すぐに上がります。
(ちゃんと勉強すれば…ですが)
でも20番→5番は結構大変です。

しかし中高一貫校では、
80番→20番なんて至難の業です(T-T)
(かなり努力をしなくてはなりません)


それの理由は、当然…
みんな勉強する習慣が身についており、
みんな基礎が出来ているから。
(中学受験を乗り越えてきているから)

その上、
成績が上位の子ほど、勉強量も多い。


すでに成績が良く勉強量の多い子達を、
抜いて行かないといけないわけですから、

よほど努力を惜しまず、
効率よく勉強しなければ、
ぐっと成績が上がることは難しいです。



3. ちょっとサボるとすぐに成績が下がる

2.の反対ですが…

1.2.で書いたように、
中高一貫校では、同じレベルの、
似たような成績の子達が、ひしめいます。

まして…
みんな勉強してるので、
体調を崩したりして、
思い通りに勉強出来なければ、
あっという間に順位が下がります。

上がるのは大変だけど、
落ちるのは早い…という事ですね。

“日々気を抜かずに、勉強し続けていく…”
それしか、
成績をキープしていく方法はありません。



4. 授業の進むスピードが、
一般中学よりかなり速い

メリット編で書きましたが…
多くの中高一貫校では、
リーディング授業(先取り授業)
を取り入れているので、
進むスピードはかなり速いです。

そして…
先生も”出来る子供達ばかり”という前提で、
授業をします。

そのため進み具合も速く、
同じ時間数でも習う量は多いです。

特に…
数学は”体系数学”の教科書を
使用している学校もあります。

“体系数学”は、中学校の教科書でありながら、
その内容は、一般中学校では習わない、
数1、数Aの内容がかなり含まれています。

つまりスピードが速い上に難易度が高い
訳です。

ついて行ける子供にとっては、
とても有利ですが、
ついて行けない子供にとっては、
かなり苦痛です。


それに…
“体系数学”を採用している学校は、
一般中学と内容が全く異なるために、
対応している塾も限られます。


そのため、よく聞くのが…
塾難民です(>o<)

塾を変わっても変わっても、
なかなか成績が上がらず、
塾も限られてるので、
行く塾がなくなってしまう…

そんな子供さんも多いようです。



5. 課題(宿題)が非常に多い

中高一貫校の中学校は、
多くの学校が課題が多いです。

それも、普通に多いのではなく、
非常~に多い(´д`)

高校はそうでもありません。
中学校に比べれば…ですが。

(高校になれば、
かなり自由な学校が多いです。
自由であっても、みんな勉強するので
問題がないのでしょう(^_-))

うちの息子が中学生の夏休みは、
主要5科目の宿題だけで、
400ページ程ありました(゚ロ゚)

家庭教師先の町立(区立)中学校の
生徒さんの宿題が、
80ページ程でしたから、
約5倍ですね(>o<)

当然ながら、
自由研究や数学研究、作文、
お習字、家庭科などの、
他の宿題もあるので…
遊ぶ暇はほどんどありません。


それに一般中学の宿題よりも
かなり難易度が高いので、
同じ1ページをするのでも、
多くの時間を要します。

課題が多いのは、
長期休暇中だけでなく、
テスト前でも同様です。

そのため、
中高一貫校のお母さんがよく言うのが、

課題に追われて、
テスト勉強をする時間がない(´д`)


つまり、課題は…
問題集を解いて、○つけして、
直して提出するだけですが、

テスト勉強は…
間違えた問題を解き直し、理解し、
場合によっては二度、
三度見直す必要があるわけです。

(もちろん科目によっては、
暗記する時間も必要ですよね。)

そういうテスト勉強をする時間が
ない訳ですから…
もう少し課題の量を考慮して欲しいと
正直、私も思っていました(ToT)


ここで一番問題なのが、
あまりの課題の量の多さに
“ついていけない子供がいる”ことです。


あまりの課題の量の多さにやる気をなくし、
その難易度の高さについていけず
(授業内容以上の難易度)、
テスト勉強もする時間がない…

家庭教師を依頼に来られる子供さんは、
そういう状態であることが多いです。



6.上下関係の厳しさを学ぶ機会がない

メリット編でも書きましたが…

親に手をかけて育てられたので、
中高一貫校は、
やはり優しい子供さんが多い。

どの部活動でも、先輩後輩の隔てなく、
仲良く楽しく行っている学校が多いです。


一見すごく良い事のように思えますが、
大学に入って…
上下関係の厳しい部活をしたり、
社会に出て…
キツい上司にあたったりすると、

温室育ちの中高一貫校卒業生にとっては、
“今まで経験したことがない辛いこと”
だと感じる場合も多いようです。


ただ…
賢い子が多いのも事実ですから、
早い段階で、臨機応変に
対応出来るかもしれませんね。



中高一貫校のメリット&デメリットを
書いてきましたが…

付属中学、町立(区立)中学、私立中学、
中高一貫校と…
色々な学校の生徒さんを見てきて思うのは、
やはり中高一貫校は、
他校に比べて特殊です。

(良い意味でも、悪い意味でも…)


ですが、私にもう1人子供がいれば、
やっぱり中高一貫校へ通わせたい。

大学進学を希望する上でも、
有意義な中学、高校生活を送る上でも…
メリットが多いように私は思います。


中高一貫校のメリットの記事は
こちらです!

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