成績よりも重要だったこと

誰しも、苦手な事ってありますよね。
みなさんは何が苦手ですか?

ちなみに私は…
蜘蛛&ムカデ&ヘビ&オバケ
が苦手(>o<)

足が大量なものと、
足が無いものはダメなんです(ToT)



他にも、
早起き&寝不足
歴史
道を覚えること
人の顔と名前を一致すること
大勢の前で話をすること…

あ~、
考えれば、いくらでも出てきます(;^^)



もちろん…うちの息子にもありました。



息子は、
只今、中高一貫校の高校3年生。

中学入学後は、サッカー部に所属し、
活発で、友達も多く、
何でもそつなくこなすタイプです。



ですが…
小学校高学年から中学校卒業まで、
三者面談の度に、
同じ事を指摘されました。
(毎年、担任の先生が違ったので)

それは、
「リーダータイプなのに、
決して人前に出ようとしないんです。
もっと、前に出て欲しいんですが…」
と、いう事。


そう指摘される度に、
「息子は、人前に出る事も、
リーダーになることも、
好きではないんです。

私はそれでいいと思っています。
私も、そういう性格でしたから…」
と、言いました。

(そう応えると…学校の先生方も、
それ以上は何も言えませんでした。)



息子がリーダーを嫌がるのには、
実は、訳があります。

それは…
幼い頃(3才位~小学校3年生くらいまで)、
すごく”どもり”だったから。

特に、”お、し、す”などの特定の言葉が、
上手に言えず、

“おにぎり”と言う時でも、
「お、お、お、お、お、おにぎり」
と、いう感じでした(T-T)


近所のお友達からは、
「どうして何度も”お”を言うの?」
と、不思議がられました。

「今は上手に喋れないけど…
もう少し大きくなったら、
ちゃんと喋れるようになるから、

からかわないで、
気にしないようにしてくれるかな!?」
と、お願いすると、

「うん、分かった(^^)」
と、言って優しくしてくれましたが…♥



小学校へ上がっても、
“どもり”は直らず…

緊張する場面では、
余計にひどくなりました。

「母さん、今度の授業参観…
僕、発表しなくてもいいかな!?」

「どーして???」


「緊張して、どもりそうだし、
どもったら、
お友達にからかわれるかもしれない。」

「分かった、
発表しなくていいよ(^_-)
そして、普通の授業でも、
無理して発表しなくていいから…」


「えっ??でも、先生が…
“発表の回数も成績に入れます”って
言ってたよ。

発表が0回なら、
成績が、2とか3になってしまうかも
しれないよ(T-T)」


「いいよ、成績が下がっても。
誰にでも…努力しても、
上手に出来ないことはあるんだよ。

だったら、どうすれば良いと思う?
他のことで、カバーをすれば良いんだよ。

発表が苦手なら、
ペーパーテストで補えばいい。

たとえそれで、
学校の先生が評価してくれなくても、
あなたの将来に、何も影響はない。
何も心配しなくても、大丈夫!」



そして、息子は小学生の間、
“ほとんど発表をしない生徒”
になりました(;^^;)

何度も担任の先生に言われました。
「全く、発表しないんですよ。
テストだけでは、
良い成績がつけれません。

お母さん、
もっと発表するように
言って貰えませんか?」

「緊張すると、言葉がつまるので、
発表が嫌なようです。
私は、それで良いと思うのですが…」


そう言うと、どの先生からも
返ってくる言葉は同じです。

「えっ、お母さん、
お友達とは普通に喋ってますよ。
気にしすぎじゃないですか?」

(もちろん、
先生に悪気はありませんが…)



大人にとっては、
大したことではない事でも、

子供にとっては、
すごく重要な事もあります!



私は、
息子がクラスで発表をすることで、
嫌な思いをして…
それがトラウマになることが怖かった。

そして、それに比べれば、
成績が1だろうが、2だろうが…

「そんなの関係ね~
そんなの関係ね~」
って感じだったんですよね(^_-)


(さすがに、1.2は無かったですけど…
テストが全て100点の科目でも
4しか貰えませんでした。)



小学校高学年からは、だんだん、
どもることも少なくなってきました。

ですが、
急に性格が変わる訳もなく…

やはり、
人前で話す必要のあるリーダーは
嫌なようでしたね。




みなさんの子供さんには
苦手な事はありませんか?

例えば…
走るのが遅かったり、
音痴だったり、
泳げなかったり、
球技が苦手だったり、
食べるのが遅かったり…

苦手なことがあると、
肩身が狭い思いをするんじゃないか
お友達にいじめられるんじゃないか
学校へ行くのが嫌になるんじゃないか

親は不安になりますよね~



その気持ち、とてもよく分かります…



私も、小学校低学年の時に、
他のお母さんから、

「大吉君、勉強出来ると思ったのに、
全然、手をあげないのね。
成績、悪くなるよ…」とか、

「発表しないのは、親が恥ずかしい」
「成績の良い子は、発表してる」
「発表しないのは、斜に構えてる」
とか、色々言われましたから…

やはり、
不安になったりもしました(。・_・)



親は子供に、全ての分野において、
“せめて人並みに…”
と、求めてしまいます。

でも…
努力しても出来ないことって
あると思うんですよね。



事柄や場合によっては、
「もっと努力してみれば?」
と、アドバイスすべき時もあるでしょう。

ですが、子供の負担を考えると、
「出来なくても良い」と割りきる事が、
必要な場合もあると思うんです。



そして…
「出来ないことがあっても大丈夫!
他のことで、カバーすれば、
全く問題ないよ(^_-)」と、

“他の選択肢を示唆してあげること”

それが、
親の重要な役割だと思います!



そしてもう一つ、
子供に完璧を求めないこと!

これは、
当たり前のことのようですが、
“知らず知らずのうちに、
忘れてしまっている”

ことがよくあるんですよね…


今まで何度か書いてきましたが、
親は”子供が出来る事”よりも、

“子供が出来ない事”のほうに
目が行ってしまう
傾向にあります。



泳ぐのは上手だけれど、
走るのが遅いから、
陸上教室へ通わせようか…

いつも同じ友達と遊んでいるけど、
もっと大勢の友達の中で
社交的な子になって欲しい。

優しい性格で、
いつも他人に合わせてしまうけれど、
自己主張が少なくてイライラする。

というようなご相談、
よく受けますが…


「そのままで良いと私は思いますが…
将来、本人が、
もっと社交的になりたいと思えば、
その時、自分で努力するのでは
ないでしょうか?」
とお応えしています。



「○○君は、活発で羨ましい。
うちの子は大人しくて…」

「○○君は、ピアノが出来て格好いい。
うちもスポーツだけでなく、
ピアノも習わせておけばよかった。」

「○○ちゃんは、
いつも大勢の友達に囲まれている。
うちの子はいつもお友達と二人…
性格が暗いんじゃないかしら?」

お友達と比べて、
我が子が不甲斐ないと嘆くお母さんも
よくいらっしゃいます(。・_・)


「いやいや…
もっとご自分のお子さんの良い所を
見ましょうよ。」
と、私は思ってしまいます(ToT)



“出来ないことも個性”
そう考えることも
大切なんじゃないでしょうか?




高校3年生になった我が家の息子。

小学生の頃が嘘のように、
お口が発達し…

高校男子部門なら、
“お喋り大会  1位” 
になるでしょう(;^^;)

ですが…“三つ子の魂百まで”

相も変わらず…
部長、副部長は断固拒否して、
いつも”書記”をしています。


でも母は…息子には、
書記が似合ってると思います(*^o^*)

無理せず…そのままで良いんだよ(^_-)

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