“勉強をやり抜く力(GRIT)”を育てる(小学生の勉強において)

「毎日、勉強なんてやりたくない」
「もう中学受験をやめたい」
「頑張っても上手くならないから
習い事をやめたい」

そういう、気持ちになること…
ありますよね。



そして、
辞めることは決して悪いことではなく、
“辞めることも選択肢のひとつである”
と私は思います。



ですが、
偏差値の高い大学へ行くのであれば、
毎日勉強しなければならないでしょうし、

中高一貫校へ行きたいのなら、
中学受験は避けて通れないですし、

サッカー選手になりたいのであれば、
サッカーを習い続けなければなりません。



つまり、
何かを成し遂げるためには、
“継続することは必須である”のです。



そして、
“継続すること”は容易な事ではありません。

その内容が、困難なことであればあるほど、
継続することは難しいですし、
継続するために大きな力を必要とします。



継続するために必要な力、
それがペンシルバニア大学教授の
アンジェラ・リー・ダックワース氏が
提唱した”グリット(GRIT)”という力です。


グリット(GRIT)とは…
Guts(度胸) 
Resilience(復元力) 
Initiative(自発性) 
Tenacity(執念) の略だそうです。



生まれ持った才能や環境に関係なく
これらの力を伸ばせば成功に繋がると、
アンジェラ・リー・ダックワース氏は
説いています。



このグリット(GRIT)という力が
身についていれば、

大人は、成功者に近づき、
子供も、学力が向上し、
受験に合格出来る可能性も
高まるでしょう。




問題は、どうやって子供に
“勉強をやり抜く力(GRIT)”を
身につけさせるか?ですよね。



ここで一つ、私が思うことは…
“勉強をやり抜く力”と
“スポーツをやり抜く力”、
あるいは、
“仕事をやり抜く力”は
異なると思うんですよね。



勉強は全く出来ないけれど、
スポーツはすごく頑張る子供さんもいますし、

反対に、勉強はよく出来るけれど、
マラソン大会は全くやる気無し汗
という子供さんもいます。



成績を上げたいのであれば、
勉強用のグリット(GRIT)を育てる
ことが必要だと思います。




では、私が思う
勉教用グリット(GRIT)の育て方とは…



1.大きな目標と小さな目標を立てる

例えば、
“医師になりたい”という夢があれば、
“医学部合格”
“次のテストで偏差値を5上げる”
という二つの目標をかかげる。

今の状況より、少し上の目標を立て、
一段一段階段を上っていく過程を
大切にするというイメージです。



2.小さな目標が達成出来なくても、
ガッカリせず、
ポジティブにサポートする

“次のテストで偏差値を5上げる”
が達成出来なくても、

「惜しかったね~
でも、よく頑張った!
次またチャレンジしてみよう~」と、

達成出来なくても、
決して批判せずに、
何度でもチャレンジしたくなるような
声かけをする。


3.日々の”出来た!”を大切にする

宿題で計算ミスが一つもなかった。
文字が丁寧に書けている。
式がちゃんと組み立てられた。
など…

毎日の勉強の中で”出来た事”を
ちゃんと褒めてあげるようにする。



4.子供の意見を聞く耳を常に持つ

「どうして宿題をしなかったのっむかっ
と、頭ごなしに怒るのではなく、

宿題が出来ない理由を子供に尋ね、
どうすれば良いと思うのか?
子供の意見も聞いてみる。



あくまで親は子供のサポートであり、
勉強するのも受験するのも子供である
という認識を、
親も子も持つ必要があります。

それがInitiative(自発性) に
繋がると思うんですよね。

5.成績を理論的に分析する
(客観的に分析する)

「また、こんな点数を取ってきてーむかっ
「どうして順位が下がってるの?むかっ
「前よりも点数が低いじゃないっむかっ

こういう言葉は、子供にとって
何一つプラスにならない上に、
子供のやる気をなくしてしまいます。



どこが出来ていないから、
点数が下がったのか?

どの教科が出来なかったから
順位が下がったのか?

怒る前に…
テストや成績を客観的に分析して、
次に向けた対策を練ることが
親の大事な役割です。


それが出来ずに、成績を見て
いつも感情的に怒ってしまう場合は、

いっその事、テストや成績は見ず、
全て塾任せにして、

親は食事や身の回りの世話など
日常生活のサポートに専念したほうが、
もしかしたら良い結果に繋がるかも
しれませんニヤリ



6.周りと共に成長するという考えを
子供に教える

お母さんの中には、
“得た情報は独り占めしたい”
“うちの子だけ成績が上がればいい”
“友達が成績が下がれば喜ぶ”
という方もいますが…

(家庭教師先でも
「先生、
うちの子と同じ学年の生徒さんは
教えないで下さいね。
ライバルを育てないで下さいね。」

と言われることがありますが、
それは心が狭いと思いますねチーン



ドラゴン桜で阿部寛さんが
言っていたように、
同じ目標に向かって頑張る仲間がいることは、
とてもプラスになります。


1人で孤独に勉強するよりも、
継続しやすいですし、
教えたり教えられたりすることで、
記憶に定着しやすくもなります。


また、親が…
“うちの子だけ成績が上がればいい”と
思っていれば、

子供にもそういう感情が芽生え、
“嫌なやつ”に育つかもしれません汗



7.継続するためには
たまには休むことも必要だ

子供は大人と比べて、
経験値も少なく、
精神的にも未発達です。

“大人と同じようには出来ない”
ということを親が認識し、

疲れたら休む、また頑張る、
疲れたら休む、また頑張る…
を繰り返しながら
継続するのでも良いと思います。


一番良くないのは“無理強いすること”



“勉強をやり抜く力(GRIT)”を育てる
ことが大切なのであって、

無理矢理、
“勉強をやり続けさせる”のではありません。




これを、はき違えないよう…


高校3年生まで、自分の意思で
勉強を頑張り続けられるように、

“勉強をやり抜く力(GRIT)”を
育ててみませんか?






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