私は、約20年家庭教師をしています。
どの生徒さんも、
最初に1時間程度、必ず面談を行います。
その1時間で、
「この子は、成績が伸びるだろうな(^▽^)」
と、感じる場合があります。
そして、そう感じた子供さんは、
必ず成績がグンと伸びますね(^_-)
ちなみに…
「この子の成績を上げるのは、
大変だろうなあ~」と
感じる子供さんも、当然います(ToT)
私が毎回、面談で…
生徒さんに質問することや、
話をする内容は、ほとんど同じです。
今までどのように勉強してきたのか、
自分の勉強方法に何か問題点があると思うか、
どの科目を重点的に勉強したいか、
中学入試を目指しているか否か、
どのレベルの高校を目指したいか、
どのレベルの大学を目指したいか、
将来、どんな職業に就きたいか、などなど…
毎回、同じような質問をします。
もちろん…
“どのような答えが返ってくるのか”
それも重要です!
ですが、
私が一番興味あることは…
生徒さんが、
どのような態度で私の話を聞くのか、
それから、
きちんと自分の言葉で、
相手に分かりやすく、
自分の考えを
伝えることが出来るかどうか…
ということです。
「2+2は?」という質問には、
誰でも「4」と答えますよね(^^)
ですが、
自分の考えを、口に出して、
相手に分かりやすく説明することは、
小学生や中学生にとっては、
簡単な事ではなく、
大きく個人差があります。
「ん~」と、
首をかしげて、何も言わない子。
「英語」「どこでも」とか…
単語をぼつぼつ喋るだけの子。
「先生、
私は将来学校の先生になりたいです。」
と、自分の考えを
ちゃんと文章で表現できる子。
生徒さんによって様々です。
きちんと話が出来るということは、
文章が読め、文章が書ける
ことに繋がります!
そういう子供さんは、一緒に勉強すると、
やはり成績がぐっと上がりますね(^_-)
そして…
きちんと話が出来る子供さんは、
人の話も、
ちゃんと聞ける場合が多いです。
では、
どのように育てられると、
ちゃんと人の話を聞き、
しっかり自分の考えを
説明できる子供になるのか…
それはやはり、
読み聞かせと読書なんですよね(*^o^*)
プラス、
“親とのコミュニケーションを
どのように行ってきたか”
が、大きく影響すると思います。
一方的に、
「ああしなさい、こうしなさい」
と言われて育てられてきた子供。
「お母さんはこうすれば良いと
思うんだけど…
○○ちゃんは、どう思う?」
と、幼い頃から自分の意見も尊重して
育てられてきた子供。
その差は歴然であり、
子供の表現能力が異なってきます。
確かに…
経験数の少ない子供の考えることは、
「今が良ければ、それでいい」
「しんどいことは後回し」
という場合が多く、
親からすれば、
「私の言うとおりにしておけば
間違いないから…」と
思うでしょう。
ですが、
どんなに幼くても、
どんなに経験数が少なくて
浅知恵であっても…
子供には考える能力があり、
その小さな頭の中では
色々と自分なりに考えています。
例え、それが親からすれば
「ありえない意見」であっても…
まずは、聞いてあげて、
なぜそれが
「ありえない意見なのか」を
ちゃんと説明してあげることが、
子供の自己肯定感を育てること
に繋がり、
自分の意見を表現できる子供
に育つ秘訣だと思います(*^▽^*)
子供が、
目の前のことしか考えられない
楽な方へ走ってしまう
先の事が読めない
のは、
当たり前のことだと思います。
なぜなら…
子供だから。
大人になって苦労していないから。
「やるべきことは先にして当然」
「勉強するのは自分のため」
「自分のことは自分で出来て当たり前」
これらは、
長年生きてきた親だからこそ
当たり前だと思うのであって、
それらを、子供に
「当たり前でしょ!!」
と押しつけるのはどうかと、
私は思います。
親が子供に出来るのは、
長く生きてきたからこそ
出来る…
アドバイス!なんです。
決して、
押しつけや命令ではありません。
親に一人前に扱われ、
育てられてきた子供さんは、
表現力が豊かであり、
自分の言葉で意見を言うことが
出来ます。
そして、
自己肯定感が強く、素直です。
当然、
親子喧嘩も少ないので、
親子関係も良好です♥
そういう生徒さんは、
ぐっと成績が上がる場合が多いです。
反対に、
この子の成績を上げるのは、
大変だろうなあ~と
感じる子供さんは…
話を聞けない子供さんです(ToT)
そういう子供さんの多くは、
親御さんとの
コミュニケーション不足だと思います。
今は、話が上手でなくても、
真剣に相手の話を聞き、
新しいことに興味を持って、
素直に受け入れることの
出来る子供さんは
将来伸びると思います(^_^)
これからの大学受験は、
ますます読解力と文章力が
必要な試験に変わっていきます。
公立中高一貫校の適性検査も
計算や漢字、
つるかめ算や旅人算が出来ても、
文章を読解する力がなければ
合格しません。
今までのマークシート中心の
問題ではなく、
記述式の問題も増えていきます。
つまり、
“的確に問題文を読み、
的確な文章を解答に書く”
力が必要なんです。
上手な文章を書くためには、
頭の中で文章の構築が
出来なければなりません。
頭の中で文章が構築できない
子供さんは、
自分の考えを言葉に表すのも難しい。
幼い頃からの、
親子のコミュニケーションが、
“的確に問題文を読み、
的確な文章を解答に書く力”
の元になる、
と私は思います。
もちろん、
読書と読み聞かせもお忘れなく…(*^o^*)
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