そろそろ塾へ通わせようか?
それとも家庭教師にしようか?
そう悩んでいるご家庭も
あるかと思います。
また、「塾へ入れたのに
どうして成績が上がらないのだろう?」
と家庭教師を考えているお母様も
いらっしゃるかもしれません。
最近、
身体の不調で整骨院にお世話になり、
施術中に色々とお話しし、
やはり…
“お金がある家は家庭教師。
それ以外の家庭は塾”のような
感覚の方が多いのだなぁ~
と、改めて感じました
しかし実際は、個人塾と大手塾、
塾の個別指導と家庭教師では
かなり大きな違いがあります
まず…”塾とは何なのか?”
「そりゃ~、勉強が出来るように
してくれるところでしょ~」
と思いますよね!
では、塾はどうやって
勉強が出来るようにしてくれるのか?
“解けない問題を
解けるようにしてくれる”
それが塾の基本的なスタンスです
そして、そのための塾のやり方は
大きく分けて2つあります。
一つは、大手塾や一部の個人塾のように
独自の教材を使い、
それに基づき、指導する方法。
もう一つは、
個別指導に多く見られるように、
生徒の学校の教材などを使い、
分からない問題を教える方法。
(高校生の場合は、
もう一つ、映像授業もありますね。)
この二つの方法には、
どちらも長所と短所があります。
前者の、独自の教材
(または、限られた教材)に基づき、
指導する場合は、
学校の授業のように、
解説も行ってくれるので、
良い講師にあたれば分かりやすく、
グッと成績が伸びることもあるでしょう。
大手塾では、独自教材の質が高く、
それだけでもメリットがあります。
しかし、当然のことながら…
個別に教材を変えることは出来ないので、
自分のレベルに合っていなかったり、
授業が進むスピードについていけなかったり、
課題の量が負担に感じるようであれば、
その塾はお子さんに合わないのかも
しれません。
また、”自分が分かる問題でも
もう一度学習しなければいけない”
という状況になることがあるのも、
大手塾のデメリットかもしれません。
後者の、個別指導に多く見られる
生徒の学校の教材などを使い、
生徒が分からない問題を教える方法は、
出来ない問題をピンポイントで
指導して貰えるので、
その点はとても効率的です。
個別指導が多いので、
個人に合わせたスピードで
勉強出来ることもメリットでしょう。
個人指導の場合、
講師と相性が合わなければ、
他の講師に変えて貰えるでしょうから、
そういう点も
大手塾にはないメリットかもしれません。
しかし、
“出来ない問題だけ教える”というのは
一見、効率が良さそうですが、
実はそうではありません。
例えば…
英語の問題で、生徒が間違って
enjoyの後ろに不定詞を続けていた場合、
「enjoyの後は動名詞しか続かないんだよ。
だからenjoyの後ろは動名詞にしてね!」
と、間違えた問題だけ指導するのか…
それとも、
「enjoyの後は動名詞しか続かないんだよ。
では、動名詞しか続かない動詞は?」
「enjoy、finish、stop…」
「じゃぁ~、不定詞しか続かない動詞は?」
「want、hope、decide…」
「じぁぁ~、後ろに続くのが
動名詞か不定詞で意味が異なる動詞は?」
「…………。」
と、類似事項をまとめて指導するのか…
どちらが学力が上がると思いますか?
当然、後者ですよね
「そのくらい、どの個別指導の先生でも
指導してくれるんじゃない?」
そう思ったお母さん!
もちろん、そうかもしれません
ですが、そうじゃないかもしれません。
そう~、怖いのは、
講師によって全く指導内容が異なることと、
どうやって指導しているのか
親には分からない場合なんですよね
半年過ぎて、全く成績が上がらず、
ようやく指導が悪い事に気づく…
それじゃあ、時間が勿体ないです
“解けない問題を
解けるようにしてくれる”
それが塾の基本的なスタンスだと
書きましたが、
では、家庭教師はどうでしょう?
家庭教師は、
個別指導の塾講師以上に
色々な講師がいます。
学校の課題などで
生徒の分からない問題だけを
教える講師もいますし、
生徒に問題集を大量に解かせ、
その時間、自分の大学の課題をしたり、
酷い場合にはスマホでゲームをしている
家庭教師もいるようです
(実際、そういう講師がいて
親御さんが知って激怒し、
「お詫びに1ヶ月プロ講師の体験を
無料で行うことにしました。
先生にはちゃんと費用を払いますから
1ヶ月だけ指導をお願い出来ませんか?」
と、以前、斡旋会社の営業さんに
頼まれたことがあります。
1ヶ月の指導後、お母さんが
「子供が思春期であまり親と話さず、
(中学3年生でした)
家庭教師の先生からも
何も報告がなかったので、
成績も上がらなかったけど、
家庭教師ってこんなものなのかな?
って思っていました。
子供が、前の家庭教師の先生と
全く違うと言っていました。
先生…無知なことは罪ですね。
本当に子供に申し訳ないことをしました。」
と、涙ながらに仰っていました。)
というわけで、
私の家庭教師業務を基準として、
お話します
塾は”解けない問題を
解けるようにしてくれる”が
基本スタンスですが、
家庭教師は
“どのように勉強するのかを考える”
とが基本スタンスです。
つまり…
“勉強のトータルコーディネートをする”
それが、家庭教師の役割だと思っています。
私の家庭教師のやり方を説明しますと…
(以前もどこかに書きましたが)
まず、親御さんにも同席して貰い
面談を行います。
面談を行う意図は、
生徒さんの勉強へのモチベーションを
上げること!
成績を上げる一番の要因は
何だと思いますか?
それはもちろん
本人が勉強をするか否かです。
正しい方法で勉強する必要はありますが、
いくら正しい方法を教えても
本人が勉強をしないのでは、
成績アップには繋がりません。
なので、面談で話をして
「この先生と一緒に勉強すれば
必ず成績が上がるから、
頑張ってついて行くぞ~っ」
という気持ちになって貰う訳です
(面談の内容は、企業秘密ではなく…
書くと長くなるので、割愛します)
お母さんに同席して貰うのは、
お母さんにもその気になって貰い、
お子さんの後押しをお願いしたいからです
次に簡単な学力チェックを行います。
小学生の場合は算数と国語、
中学生の場合は数学のみで
あとの科目はテストを見せて貰います。
次に基本となる使用問題集を考えます。
(中高一貫校生の場合は、
学校の教材をそのまま使用することが多いです。)
そして、
その基本となる使用問題集を使用して、
勉強を指導しつつ…
何を優先的に学習する必要があるのか?
どのくらいのスピードで予習するか?
どの難易度まで応用問題を指導するか?
宿題はどれくらいの量を出すのか?
各科目の副教材には何を使用するのか?
どの科目に比重をおくのか?
休憩時間はいつ頃取れば効率が良いか?
集中力はどのくらい持つのか?
眠たいときはどうすれば目を覚ますか?
などなど…
様々な事柄を考えながら、
勉強を進めていきます
一見、至れり尽くせりのように思える
家庭教師にも、
もちろんデメリットはあります。
一番大きなデメリットは、
“友達と切磋琢磨して勉強出来ない”
ということでしょうか…
「同じく受験するお友達は
みんな必死に頑張ってるよ~」と
声かけをしますが、
やはり、実際に見ないので、
どうしても競争心に欠ける所があります。
二つ目は、
“受験などの情報が入りにくい”
それを補うためもあり、私は
家庭教師斡旋会社にも所属していますが、
家庭教師斡旋会社でも、
やはり大手の塾の情報収集能力には
かないませんね
三つ目は、
“傾向を分析することに劣る”
特に私立中学受験では、
傾向を分析する必要がありますが、
個人の家庭教師では、
やはり大手塾には敵わないでしょうね
一般の家庭教師の場合は、他にも…
・会うまで、どんな人か分からない
・費用が高額
・模試が受けにくい
・子供との相性が心配
・授業参観が出来ない
などの心配があるかもしれませんね。
大手塾、個人塾、
集団指導、個別指導、家庭教師…
それぞれメリットとデメリットがあります。
有名だから○○○塾、
周りの子が行ってるから○○○塾、
と、外的要因で判断するのではなく、
お子さんの現在の学力や性格、
親がどれだけサポート出来るか、
どれだけ費用が捻出出来るかなど…
様々な要素を踏まえて、
子供さんの”最善の勉強の場”を
選んであげて欲しいと、私は思います
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