私が、今まで指導してきた生徒さんは、
小学3年生から、高校1年生までです。
(高校生は全員中高一貫校生だったので、
勉強内容は高校2年生までですね)
もちろん、指導終了後も、
大学受験の相談などは行ってきました。
集団指導も行ってきたので、
様々な学力の生徒さんがいました
子供の学力層は、大きく分けると
4段階に分かれると思います。
・旧帝大や難関大学を目指す子達
・地方国立大学を目指す子達
(有名私立も含まれます)
・普通の私立大学に入る子達
・大学へ行かない子達
中学3年生の段階で、
同じ校内模試を受けた場合、
旧帝大や難関大学を目指す子達は、
450点以上(500点満点)取りますし、
大学へ行かない子達の中には、
50点くらいの子もいます。
(同じく500点満点です)
これだけ学力差がある子を、
同時期に見るわけですから、
“どこに違いがあるのか?”
よく分かりますし、
個人の学力に応じて、
指導方法も変えなければなりません。
まず、
大学へは行かないだろうな~と
思う子達、
(点数でいうと、
中学3年生(一般中学)の時点で、
校内模試で200点以下の子供達ですね)
中学1年生でこの成績であれば
まだまだ上がるでしょうが、
中学3年生で200点以下、
特に100点前後の子達は
今までほぼ勉強してきていません
小学生の頃から、
親がほとんど学習に関与せず、
宿題も勉強も本人任せだったのだと
思いますね
学校の授業も集中して聞く事が出来ず、
宿題も自力で解いてはいないでしょう。
高校受験に向けて、
この層の生徒さんを指導する方法は二つ。
1.基礎がなくても解ける問題を教える。
(平行線と角のような図形問題など)
2.頭に残るように暗記物を教える。
(地理などを、系統立てて面白く教える方法です)
こういう生徒さんに、
「宿題を出して勉強してもらおう~」
なんて、甘い考えを持ってはダメです
“自分では全く勉強しない”ことを大前提に
指導します
ご家庭で、
「ちょっとは勉強しなさい」と怒っても、
ほとんど効果はないと思います。
なぜなら、
このくらいの成績の生徒さんは、
“どうやって勉強をするのか”
勉強方法が全く分かっていないから
希に勉強している姿を見ても、
問題集のまとめ部分を丸写ししていて、
「書いても、全く頭に残らない…」と
本人達も言っています
普通の私立大学に入る子達は、
有名私立や地方国立大学を
目指す子達に比べて、
中学時代の勉強量が少ないですね。
そして、
自分の勉強量が少ないことに
気づいていない子達が多いです。
(点数でいうと、
中学3年生(一般中学)の時点で、
校内模試で半分~8割の子供達ですね)
このくらいの学力の子達が、
人数的には一番多いです。
この子達が高校生になってから
学力が伸びないのは、
中学時代の勉強量が少ないために、
(その勉強量が普通だと思っていて)
高1高2も、そこそこしか勉強せず、
高3になって慌てて勉強時間を増やすが
間に合わなかった…
というパターンが多いです。
特に…
一般中学で上の方の成績の子達が、
このパターンになってることがよくあります。
一般中学の校内模試は、
中高一貫校の模試に比べて
難易度がかなり低い場合が多いので、
長時間勉強しなくても、
要領よく勉強しさえすれば、
点数を取れる子もいます。
高順位が取れるので
その状況に満足してしまい、
長時間勉強する習慣が出来ないまま
高校生になってしまうんですよね…
長時間勉強する習慣は、
一朝一夕には出来ません。
「勉強しなければいけない」という
気持ちはあっても、
他に逃げてしまったりして、
結局…
“勉強時間が足りない“
のが、この層の子達だと思います。
地方国立大学を目指す子達は、
(有名私立も含まれます)
中学時代からしっかり勉強してきた子が
多いです。
勉強の基礎も出来ていますし、
学習習慣も確立され、
周りからも優秀だと言われる子達でしょう。
中学受験に合格した子達も、
まず目指すのはこの層ですよね
では、
旧帝大や難関大学を目指す子達と
地方国立大学(有名私立も含まれます)を
目指す子達の違いは何なのか?
超名門中高一貫校で、
大勢の仲間達と東大や京大を目指す場合は
さておき…
それ以外の中高一貫校や、
偏差値の高い高校などには、
どちらの層の子達もいます。
どこが違うから、
高3冬での偏差値が違うのか?
地頭の違い、
中学からの偏差値の違い、
親の経済力の違い…
様々な要因があるとは思いますが、
私は、
“ガムシャラに長期間勉強出来るかどうか?”
が、一番大きいと思うんですよね~
一般的な中学生の学習範囲は、
勉強すれば誰でも出来るようになります。
範囲も狭く、内容も簡単です。
ですが、高校生の学習範囲は、
範囲も膨大ですし難易度も桁違い!
この内容を、中学と同じ3年間で学習し、
共通テスト8割越えを目指さないと
いけないのですから、
生半可な勉強量では、
旧帝大は目指せません。
「スマホを触ってばかりなんです…」
と、中学生のお母さんから
よくご相談を受けますが、
スマホもドラマもゲームも…
テスト期間中1週間(出来れば2週間)は
何もかも我慢して、
ガムシャラに勉強する
中学生から
そういう習慣がついているか否かで、
高3生で偏差値70を超えられるかどうか
に、影響してくると思います。
そして、もう一つは…
“中学生の頃から難易度の高い問題を
解いているかどうか?”だと思います。
中高一貫校の場合は、
中学1年生の後半から、
数Ⅰや数Aの範囲がちょこちょこ含まれます。
英語も一般中学より
難易度の高いテキストを使っています。
そのため中学3年生になり
ガッツリ高校数学、高校英語になっても
違和感なく勉強出来る子が多いです。
ですが、一般中学の場合は、
前述のように…
簡単な中学の勉強を3年間で学習し、
高度な高校の勉強を3年間で学習しますから、
その難易度の差と、
高校の勉強量の多さに、
挫折してしまう子供さんもいます。
偏差値の高い大学を目指すためには、
中学生から難易度の高い問題に
慣れているほうが有利だと思います。
今、どの層だとしても…
高校3年生から上へ上がるのは、
相当厳しいです
中学生から必要な準備をして、
遅くとも、
高校2年生の最初から目標を定めて、
しっかり勉強することをお薦めします
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