中学受験をする場合も、
高校受験をする場合も、
何を基準に学校選びをしますか?
一番目安にするのは、
偏差値ではないでしょうか?
ですが…
同じくらいの偏差値の高校でも、
国公立大学への進学率が
大きく異なることがあります。
例えば、
私の生徒さんが入学したA高校とB高校を
比較してみます。
どちらも偏差値62~64くらいの学校ですが、
A高校は上から80%程度の成績であれば、
偏差値55~58の
地方の国公立大学に合格しています。
ですが、
B高校は上から40%位の成績でないと、
偏差値55~58の
地方の国公立大学には合格出来ません。
同じくらいの偏差値の高校なのに、
どうしてこのような差があるのだと思いますか?
まず、第一の理由に、
偏差値の設定方法があります。
大抵、偏差値は合格した生徒さんの
中学時代の模試の成績により決定します。
つまり、
入学前の成績により決まっているんですね!
なので、
高校入学後の頑張りや成績は
反映されていません
もう一つの理由は、
高校での使用教材です。
特に、数学と英語の使用教材は、
大学受験に大きく影響します。
難易度の高い教材を、
学校の課題として出している場合は、
難関大学の2次試験にも充分通用しますが、
中レベルの教材を使用している場合、
共通テストくらいしか通用せず、
難関大学へ進学しようと思えば、
塾などで別途学習する必要があります。
最後は、
学校の先生の指導方法と
生徒達(学校)の雰囲気です
先生にも色々なスキルの方がいますから、
同じように数学を教えても、
非常~に分かりやすい場合と、
ん?何のこっちゃら…という場合もあります。
分かりやすい授業を行い、
情熱があり熱心な先生が多い学校は
やはり生徒達の士気も高まります。
そして、学校の雰囲気というのは
大きく学力に影響します。
“テスト前は
1日10時間勉強するのは当たり前”という
生徒が多い学校と、
“え~っ10時間も勉強出来ない~”という
生徒が多い学校では
平均学習時間が全く異なってきます。
偏差値62,3以上であればどの学校でも
トップクラスは東大、京大へ
進学するでしょうから、
上位5~10%のトップクラスの子供達には
あまり関係のない話です
(もちろん偏差値70以上の
超難関高校にもあまり関係のない話です)
ですが、残り90%の子供達は、
成績の上がり下がりもあり、
周りの環境に影響されることも多々あります。
「C学校は偏差値61で
D学校は偏差値63なので、
D学校にしよう~」と
偏差値を基準に学校を選んだり、
「E学校は東大京大合格が6名、
F学校は東大京大合格が10名だから、
F学校にしよう~」と
偏差値や超難関校の合格実績だけで
学校を選ぶのは危険です。
偏差値1,2の差くらい
無きに等しいようなものですし、
東大や京大の合格実績は
その年に優秀な子がいるか否かによって
大きく左右されるので、
大学合格に良い学校かどうかの
判断基準にはなりません。
(もちろん、
東大京大合格が10人と
東大京大合格が100人では、
大きな判断基準になりますが…)
参考にするべきは、
生徒全体の何パーセントくらいが、
難関大学へ進学しているのか?
生徒全体の何パーセントくらいが、
国公立大学へ進学しているのか?
(国公立大学進学を希望している場合)
そして、
数学、英語はどの程度のレベルの教材を
使用しているのか?
生徒達の雰囲気はどうか?
学校の先生の評判はどうか?
課題はどのくらいだされるのか?
長期休みの補講日数は?
どのレベルの模試を受けさせるのか?
などでしょうか?
その地域の大手塾であれば、
何校もの生徒が集まっていますから…
○○高校の数学の授業はレベルが高い
とか、
○○高校の生徒は英語が出来る子が多い
とか、
○○高校は指導方針を模索中で
しょっちゅうテキストが変わる
とか、
○○高校はA模試を全員受けさせる
とか…
色々な情報を持っていることがあります。
塾の体験学習へ行き、
塾講師と面談させて貰って、
情報を引き出すのも一つの手ですね
しつこいようですが…
高校へ入学しても、
常にトップクラスを維持出来るだろう~
という子供さんと、
偏差値70以上の超難関校の生徒には
当てはまりません
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