「育児って、
ホント思い通りにいかないですね~」
1年に数回、
お母様からこの言葉を聞きます。
思い通りの育児とは
どういう育児なのでしょう?
“仕事が思い通りにいかない”
“料理が思い通りの味にならなかった”
よく耳にする言葉ですし、
発言者の気持ちも素直に理解出来ます。
思い描いていた結果があり、
その通りにならなかった…
という意味ですよね
特に、仕事においては、
思い描いた結果に向かって
自分自身が日々努力し、
自分自身が結果を出すことによって
報酬を得るわけですから、
“思い通りにいかない”と反省したり
落ち込んだりすることも
ある意味、必要な事であり、
次へのステップなのかもしれません
ですが、
育児においてはどうでしょう?
結果を出すのは、親ですか?
そもそも、お子さんのどういう状況が
“思い通り”なのでしょう?
親の言うことを素直に聞くこと?
テストで100点を取ること?
周りの人気者になること?
走るのが速くなること?
良い中学へ合格すること?
良い大学へ就職すること?
確かに、
それは素晴らし事事だと思います
ですが、それらは全て、
お子さんが成し遂げた事ではないですか?
例えば…
高校野球を観戦していて、
「この試合に勝つためには
ここで満塁打を打って欲しい~」と
願っても、
観戦者の思い通りにはならないですよね
なぜなら、
バッターボックスに立てるのは
高校球児だけだから
育児も同じだと思います
そもそも…
“思い通り“になんていくはずがないし、
子供に対して“思い通りのイメージ”を
描く事も、
必要のないことなのでは?と
私は思います
二人三脚で受験に向かって頑張っていれば
「合格して欲しい~」と親が願うのは
当然の事です
ですが、
試験を受けるのはお子さん自身だということを、
しっかり認識しておくことも大事だと思います。
「育児って、
ホント思い通りにいかないですね~
先生はそう思ったことはないですか?」
と、聞かれることもあります。
「私は一度もないですね~」
と、答えると、
「大吉君は、お勉強もスポーツも
何でも出来るし、
親に反抗期することもない
良い子だからですよ、羨ましいです」
と、言われることもあります。
いやいや…
どこからきたの?その妄想
うちに、そんな完璧息子はいません
お口の達者な大吉さん、
母には言いたい放題
成績がガタ落ちしたこともあるし
第一志望、落ちてるし…
うちの息子よりも、
もっと優秀で
もっとスポーツが出来て
もっと優しくて
もっとイケメンで
もっと賢い子…
世の中にはいくらでもいるでしょう。
でも私は、
息子が小学生や中学生の頃、
彼の寝顔を見て…
「今日も幸せだったなー」と、
毎晩毎晩、思っていました
テストで100点じゃなくても、
クラブサッカーのユースに入れなくても、
母に散々言い返してきても、
受験が上手くいかなくても、
びっくりするような髪型にしていても…
私は「思い通りにいかなかった」とは
思いません。
なぜなら、
私には描いてる”思い通り”がないから。
そして、今も…
“育児に勝る楽しい事はない”と
思っています
もちろん価値観は人それぞれですが…
私にとっては、
どんな仕事より
どんな遊びより
どんな恋愛より…
“育児が楽しい”
それはある意味…
“結果を求めていないから”なのかも
しれません。
言い換えれば…
“どんな結果であっても楽しい”
ということかもしれませんね!
「将来が楽しみですねー」
「どんな大人になるのか楽しみですねー」
とも、よく言われますが、
私は、それも
あまり思ったことがありません
健康に気を付けて、
今しか出来ない事を楽しみ、
今やるべき事を頑張ってくれたら
それで良いなぁーと思っています
時々、小学生のお子さんの事を書いた
ブログを読んで、
「うちの大吉君にも
こんな時期があったなー」と
懐かしく、幸せな気持ちになります
“子供は3歳までに親孝行を終えている”
といわれますが、
18歳まで育児を楽しませてくれた大吉君
それだけで大の親孝行だと思います
とはいえ…
“思い通り”のイメージを抱くか抱かないかと
お子さんのサポートを
しっかり行うかどうかは別問題
「末は博士か大臣か…」などと
子供に理想を押しつける必要は全くありませんが、
毎日、子供のサポートを行うのは
親の役目です
お子さん、
夏休みの宿題のワークは、もう終わりましたか?
私は、どんなに遅くとも、お盆までには、
学校の宿題を全て終わらせて、
お盆以降は、
1学期の苦手分野の復習、
2学期の予習(数学(算数)、英語)を
行うことを推奨しています。
夏休みは本を何冊読みましたか?
ちなみに…
読書は勉強じゃないですよー
読書は“娯楽”です
読書は“娯楽”だと思えるように
お子さんを導くことが、
親の重要な役割だと思います
夏休みも終盤に突入ー
有意義な夏休みをお過ごし下さい
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