公立中高一貫校合格に必要な家庭学習


家庭教師の生徒さん、

以前は、
高校受験をする子が大半でしたが、
最近は、中学受験をする子も多いです。



我が家の息子も、
公立中高一貫校の3年生。

中学3年生までは塾へ行かず
家で勉強を見てきました。



息子は小学5年生になる直前に、
「僕は中学受験をして○○中学へ行く!」
と、言い出したので…

5年生からは、
中高一貫校の受験対策も含めた、
家庭学習を行いました。



志望校は
公立中高一貫校でしたので、
適性検査&作文対策です。



小学1年生~4年生までも、
学校の授業レベルの問題だけでなく、
市販されている問題集の中で、
(私が思う)最も難易度が高い問題集に
チャレンジしてきました。
(算数のみ)



5年生からは、それまでの勉強プラス
適性検査の勉強をしました。

市販されている難易度の高い問題集は、
ほとんどが中学受験対策用。

一般の小学校のテストでは、
出題されないような問題が大半です。



中学受験の定番、
旅人算やつるかめ算、時計算などは、
全て、市販の問題集で勉強しました。

そういう問題は、私立中高一貫校などの
中学受験でよく出題されます。



ですが…
それが、公立中高一貫校の受験に
役立ったのか…
は、疑問です(>o<)



つるかめ算などは、
小学生ならではの問題であり…
中学生になり、XやYを使えば、
つるかめ算が出来なくても、
簡単に答えを導来出すことが出来ます。



つまり、中学受験しないお子さんには、
あまり必要のない問題…とも言えます。



公立中高一貫校の適性検査は、
定番の中学受験問題とは、
全く問題内容が異なります



算数と社会を合わせたような問題や、
理科と国語を合わせたような問題、
音楽や美術に関する作文など…



市販の中学受用用の問題集には、
掲載されていないタイプの問題です。



(適性検査の過去問を見て頂ければ、
分かりますが…)



なので…たとえ、
中学入試レベルの難易度の高い問題が
完璧に解ける子供さんでも、
合格出来ない場合もありますし、

反対に、
学校の授業レベルのような
問題しか解けなくても、

出題された問題が
たまたま得意な分野だったため、
合格する子供さんもいます。



ですが、あまり勉強せず、
たまたま!?合格した子供さんは、
入学後、中高一貫校のキツい洗礼を
受けることになりますね(ToT)



息子は、6年生の時、
厚さ10センチ近くある
適性検査の過去問を集めた問題集を
丸一冊学習しました。



が…本人は、
「あの問題集を全部勉強しても、
受験に役に立ったとは思えない。」
と言っていました(>_<)



なぜなら…
“過去問を解いても、
一問一問が全く異なる問題なので、
パターンを把握することが出来ず、
本番の試験が出来ることには繋がらない”
からなんです。



(”こんな問題が出るんだ”
ということは分かるので、
“全く役に立たなかった”とは、
私は思いませんが…)



ですが…
あの一冊を勉強するために、
費やした膨大な時間を思えば、
そこまでする必要があったのかな?
と、疑問に思うことは事実です(>o<)



反対に、
つるかめ算や濃度や速さの問題は、
解けば解くほど、パターンを覚え、
良く出来るようになりますよね(^_-)



息子は、中学受験をすると決めて、
1ヶ月後の小学5年生の4月に、
受験する中学校の模擬テストを受けました。



結果は、なんと…A判定!!
(その時期の判定なので、
あまり信憑性はありませんが)



塾にも通っていなくて、
特別な受験用の勉強も
全くしていなかった息子が、
なぜいきなりA判定だったのか?



それは、小学1年生~4年生まで、
息子がしてきた勉強が、
“適性検査で高得点を取れる勉強”
だったからだと思います。



もし、
私立中高一貫校用の模試を受けていたら、
A判定ではなかったかもしれません(;^^)



では…どんな家庭学習が、
“公立中高一貫校の合格に役に立った”
のでしょうか?



まず、他の子供さんと違うと思うのは、
小学生の時の膨大な読書量です(^▽^)



夏休みなど、
単行本を30冊くらい買ってきても、
あっという間に読んでしまいます(゚ロ゚)



読むのも速いし、
文章を長時間読むことに
全く嫌悪感はありません。



適性検査は、
ほとんどが文章問題。

読む速さも求められますし、
文章読解の技術や正確さも
求められます。



読むのが遅いと、
時間内に問題を解くことが出来ませんし、
正確に文章を読み取る力がないと、
出題意図をくみ取ることが出来ません。



つまり、
“文章を速く正確に読み取る力が必要”
なわけですね(^_-)



この、
“文章を速く正確に読み取る力”が、
あまりない子供さん、最近とても多いです。



「学校で国語の授業を受けてるから
大丈夫でしょ!?」
と思っているお母さん、
結構いらっしゃいますが、

学校の国語の授業だけでは、
全くと言ってよいほど、
読解力は身につきません(>o<)



そして、
読解力がないと、

そのうちに…国語だけでなく、
数学、社会、英語までも、
問題が解けなくなってしまいます。



公立中高一貫校の適性検査では、
“一問も解けない(´д`)”
なんてことにも、なりかねません(ToT)




文章を速く正確に読み取る力は、
一朝一夕に出来るものではありません。

速読の練習がある塾もあるようですが、
やはり、幼い頃から
家で読書を習慣付けるほうが
ずっと効果的だと、私は思います。




もう一つ、
公立中高一貫校合格に必要な家庭学習は、
小学2年生からの、
算数の文章問題です。



我が家では、
学校の授業内容よりずっと難しい
算数の文章問題をさせてきました。

一般の中学受験の算数の問題
に出題されるような文章題ですね。



一冊の問題集を何度も…
間違えなくなるまで、
繰り返し解きました。



先へ進むことや知識を増やすことを
重視するのではなく、
“一問一問を完全に理解出来ること”
それを目標としてきました。



一緒に図を書いたり、
グラフを書いたりして、
丁寧に取り組みました。

“その一問が解けるようになる”
だけでなく、
“類似の問題が解けるようになる”
ために、
問題の本質が理解出来るように
教えてきました。



そして…
先取り教育どころか、
2年生の勉強を
2年生でする必要もないと考え、

1年生の問題集を2年生で、
2年生の問題集を3年生で、
3年生の問題集を4年生で、
学習しました。
(6年生では5年生と6年生の
両方の算数を学習しました!)



ですので、
割とスムーズに習得出来たと
思います。

そのお陰で、
学習したことは、忘れることなく…
“全て自分のものに出来た”
のかもしれません(^▽^)



1年生~4年生で行った
学校の勉強以外の家庭学習は
これだけです。




5年生からは、
理科や社会も受験用の勉強を
しました。

結局、
国語は学校の授業だけでしたが、
大量の読書のお陰で、
全く問題ありませんでした。




最近、中学受験に向けて
指導を行っている生徒さん、

算数の基礎が
ある程度、出来ている場合、
特殊算も5年生くらいからの学習で
何とかなります。
(偏差値がかなり高い私立の場合は、
厳しいかもしれませんが…)



やはり、一番苦労するのは、
国語の読解力です。

今、6年生でも、
ほとんど読書をしていない場合は、
4年生くらいの読解問題でも
解けないことが多々あります。



読書をしている子供さんであれば
難なく感覚で解けるような問題でも、
一から十まで説明する必要があるので、
非常~に時間を費やします。



そして、
当然、そういう子供さんは、
“適正検査”の問題を見ただけで、
拒否反応を示します。

(文章が長々と
書かれていますから(>o<))




「お母さん、
私立へ志望校を変えませんか?」
って、言いたくなります(ToT)



公立中高一貫校を志望する子供さん、
“問題文も読めない”ということに
ならないように…

幼少期からの、
大量の読書をお勧めします(*^o^*)




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