その言葉が天才に育つ可能性をゼロにしてしまう?

以前、家庭教師先のお母さん、


「うちの子供、
無駄な行動が多いんです(>o<)」

「無駄な行動って?(゚ロ゚)」

「すぐに踊ったり、
どうでもよいことを喋ったり、
時間があったら絵を描いたり、
テレビで流れている歌を真似したり
アニメの台詞を覚えたり、
親や兄弟を驚かせたり…(–#)」

「…………………。
小学4年生なら、
普通だと思いますけど…」



そのお母さんは、何を基準に、
“無駄な行動”
と、思っているのでしょう?



勉強に関係ないから?
今、必要のない行動だから?
周りに恥ずかしいと思うから?




電車の中で、反対方向を向いて、
窓の外を見ているお子さん…
時々見かけますよね(^▽^)


「靴を脱いでから上がってね」
これは、当然の注意ですよね。
周りの方に迷惑になりますから…

でも中には、
「ちゃんと、
前を向いて座っていなさい」と、
子供に怒っているお母さんもいます。



私は、
「どうして景色を見せてあげないのだろう?」
と思ってしまうんですよね。



確かに…
行儀良く前を向いて座っている子供さんは
賢いように思うかもしれません。

ですが、私はそれよりも、
“子供の興味を重要視してあげるべき”
だと思います(*^o^*)



アイザック・ニュートンは、
木からリンゴが落ちるのを見て、
万有引力を発見したといわれていますが、

もし、ニュートンが”ボケ~っと”
リンゴの木を見ていなければどうでしょう?



つまり…
「リンゴの木の下で、
何、ぼーっとしているのっ?(`へ´)」
と言うような親であれば、
万有引力の発見には至らない訳ですね。



また、ニュートンは、
万有引力や微分積分を発見した
物理学者や数学者の一面だけでなく、

自然哲学者、神学者、天文学者、
錬金術師、薬剤師…など、
あらゆる顔を持っていました。



モナリザで有名な
レオナルド・ダ・ヴィンチも、

画家だけでなく、音楽、建築、幾何学、
生理学、解剖学、天文学、地学、力学…
多くの分野において秀でた才能を
持っていたようです。



過去の多くの天才達は…
一つのことだけではなく、
あらゆる事に興味を持ち、

また、それを自分の意思で、
深くまで探求する時間を持っていた
のだと思います。



“そんなの、大昔の人の話でしょ?
今は時代が違うわ~”
と、思ったお母さん。

確かにそうかもしれません…



でも、
現代の天才予備軍!?の東大生達も、
独特な趣味をもっている人が多いですよね。



さんまさんの番組や、東大王を観ると、
クイズに長けている人はもちろん…

鉄道オタクとか、
選挙オタクとか、
アニメオタクとか…

様々な分野に興味があり、
また、それを深追いしている人が
多いように思います。



私が教えてきた生徒さん達も…
「何か将来の夢はある?」
「今、何かに興味を持ってる?」
「どんなことが得意かな?」と、聞くと、

「魚がすごく好きなので、
将来は海洋生物を研究したいです。」

「将棋が好きなんですよね。
でも卓球も好きで…
友達といつもしています。」

「元々スポーツ観戦が趣味なんですけど、
最近、自分でもテニスを始めて…
でも、お菓子作りも好きなんですよ」と、

楽しそうに、色々と答えてくれるのは、
成績優秀者に多いです(^_-)



反対に…
「趣味は?」と聞くと、
「ゲームとか…」

「何をしてる時が楽しい?」と聞くと、
「ゲームとか…」

「友達と何をするの?」と聞くと、
「ゲームとか…」

「他に何か、やりたいこととか、
興味があることはないの?」と聞くと、
「…………ないです」

(ゲームしかないんかいっ!)

というような子供さんは、
成績が良くない場合が多いです(>o<)



そして…
何かに興味を持つことは、
一朝一夕に出来る事ではありません。

「小学生まで充分勉強してきたから、
中学生になったら、
何か趣味を見つけてね。」
と、いきなり言われても…


それまで、
「今日は学校の宿題が終わったら、
ピアノの練習して、
ドリルを5ページして、
夕食を食べて、
お風呂に入って寝ましょう。」と、

全て時間を管理されていれば、
自分の時間を楽しむ方法が分かりません。



また、習い事や計算や漢字、
問題集など…

与えられた事しかしなかった子供さんは、
自分で興味の対象を見つけるすべも
分かりません(ToT)



子供さんの行動…大人から見れば、
無駄なことのように思えるかもしれません。

ですが、
その一見、無駄に見える行動の中に、

「”万有引力”のような
“宝の発見に繋がる行動”
があるかもしれない」
と、私は思います。



幼稚園や小学生の間は、
お子さんの自由行動を尊重し、
自由時間を十分に確保し、

“無駄なこと”の言葉一つで、
新芽を摘まないように…

それが、
“大輪の花が咲く可能性”を生む
のではないでしょうか(^_-)



多くの事に興味を持ち、
それを自分なりに探求し、
知識に変えて蓄積していく


そういう環境を作ってあげることが、
“何かに秀でた人間”に育て上げる
のではないかと私は思います
(*^o^*)

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