息子が世界一だと言った先生

息子、高校2年生。
(現在は高校3年生です)

最近の体育が、大好きなサッカーなので、
いつも天気を気にしています(*^o^*)



「そんなに体育が楽しいんだね~
今年の体育の先生はどんな先生?」

「すごく良い先生だよ。
面白いし…」


「去年の担任の先生と、
どっちが良い先生?」

「ん~、同じくらいかな!?」


「じゃあ、中学3年生で担任だった
青山先生と比べたら?」

「母さん、
どんなに良い先生でも、
どんなに優しい先生でも、
青山先生と比べたらダメだよ。

これまでも、これからも…
あれ以上の先生に出会うことは、
絶対にないから(^_-)」



息子が14才で出会った
“世界一の先生”
青山先生(仮名です)とは…




中学3年生の三者面談、
夏休み前にありました。



学校での学習状況や
夏休みの課題についての説明の後、

「お母さん、
他に何か質問はありますか?」

「いえ、ないですが…」


「では…、
大人の話をしましょうか?」

「???
大人の話って…(゚ロ゚)」

と、隣に座ってる息子の顔を見ると、
無表情。



「お母さん、聞いていますか?
息子さんの彼女の話」

「……………。
えっ? 彼女?」

息子の顔を見ると、
今度はすごいしかめっ面。



「えっ?
彼女がいるんですか?
何も聞いてないんですけど…」

「あ~、
やっぱり話していないんですね。

でも、お母さん、
息子さんも思春期ですから…

家へ連れてきたときは、
お菓子でも出して、
暖かく迎えてあげて下さいね。」



「…………………(゚o゚;」



母さん、母さんと、
中学3年生とは思えないくらい
母を構ってくれる息子に彼女?

男子ばかり6人で撮った写メを
待ち受けにしてる息子に彼女?

まさに…青天の霹靂(゚ロ゚)



ここは、
「おめでとう」
と言うべきなのか…


それとも、
「良かったね」
と言うべきなのか…


色々な思いが怒濤のごとく
頭の中を巡り…



ようやく、
「よかったね」と言おうとした 
その瞬間……………




「先生…
そんなくだらない冗談ばかり
真顔で言ってるから、
女子に嫌がられるんだよ(-_-)」
と、息子がぽつり。



先生、真面目な顔で…
「そっかあ、
女子に嫌がられてるんだ(T-T)
じゃあ、もうやめよう~」
って!!



えっ、えーっ!?

何?

冗談なの?

ホントに冗談?



だって、
先生、めっちゃ真剣な顔してたし…

っていうか…

普通、三者面談でそんな冗談言う?



先生、
「じゃあ、お母さんこれで…」


えっ?
終わり?



「は、はい。
お世話になりました…」


教室を出るなり、息子に…


「ねえ、彼女の話って、
本当に冗談なの?
先生の顔は冗談言ってるように
見えなかったけど…」と言うと、



「冗談に決まってるじゃん。
あの先生、
いつもああやって真顔で
冗談言うんだよね~

ましてや、
女子の会話にも入りたがって
かき混ぜるから、
女子はいつも嫌がってるよ(。・_・)」



どんな先生なんだ !?



青山先生(仮名です)は、
20代後半の若い先生。

見た目は俳優の今野浩喜さんに似ています。


「先生の事、嫌なの?」

「いいや、あんなだけど…
すごく良い先生だよ(^▽^)

どれだけ、
チャチャ入れられても、

どれだけ、
親父ギャグを連発されても…

その時は、みんな嫌がるけど、
あの先生を嫌いだという生徒は
一人もいないよ(^_^)」



あんな常識外れの冗談を言っても、
差し引いて有り余るくらい…
良い先生なんだ(゚ロ゚)




中学生の卒業式の日、
式典の後、クラスで
保護者参加のお別れ会がありました。


最後の青山先生の言葉。


「君たちに、
“勉強を頑張って下さい”とは
言いません。

なぜなら…
君たちは、
言わなくても勉強するから。


“良い職業に就いて下さい”
とも、言いません。

なぜなら…
君たちは、
きっと良い職業に就くだろうから。


“友達を大切にして下さい”
とも、言いません。

なぜなら…
君たちは、
もう友達の大切さを知っているから。


それくらい…
君たちは、
賢く優秀で、性格の良い人達です。



僕がお願いしたいのは、
ひとつだけ。



それは…
“自分の事だけでなく、
もっと周りを見て下さい”
ということ。


例えば…
道にゴミが落ちていたら拾ってあげたり、

電車でお年寄りが立っていたら、
席を譲ってあげたり、

下級生が教室を探していたら
連れて行ってあげたり、

時には、
青い空を見上げたり、
自然の景色を楽しんだり…


自分の勉強だけ
自分に必要な事だけ
自分と周りの環境だけ
に、捕らわれるのではなく…


人として、
“当たり前の事が出来る人間”
になって下さい。」



息子が、

これまでも、これからも…
あれ以上の先生に出会うことは絶対にない

と言った、青山先生の言葉です。



あの年齢で、
唯一無二だと思える師に出会えたことは、
奇跡に近く…

息子にとって、
限りなく幸せなことだと思います。



そして、この先の人生…

もしも、
自分の事しか見えなくなった時、
心に余裕がなくなってしまった時、

あの青山先生の言葉を
思い出して欲しい。



もうすぐ、
巣立っていくだろう息子への
母のささやかな願いです☆彡

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