中学1年生で、
指導を依頼してこられる生徒さん、
「中学生になって、
急に成績が落ちたんです」
という場合が多いです。
特に、
中学受験に成功した生徒さんの
お母さんは、
ほぼ全員がそう言います(>o<)
小学生と中学生の違いは
何だと思いますか?
そう〜それはズバリ!
“反抗期プラス思春期”
うちの息子は、反抗期があまりなく、
高3になった今でもよく喋りますが…
それでも、
小学生の時とは、全く違います。
やはり、
干渉されるのを嫌がるようになりますし、
自分の主張を強く押し出してきます。
小学生の時のように、
素直に親の言うことを聞いたり、
こちらの思惑通りの反応は
返ってきません。
朝の機嫌が悪い時など、
「早く食べてよ」と言うと、
「うるさいなぁ~💢」
という返事が返ってくることもあります。
もちろん、優しい母は、
何事もなかったかのようにスルーし…
「どの口が言ってるのっ!?」と
応戦したりは、いたしません(;^^;)
なぜなら、
多少の反抗期は成長の証であり、
必要な事でもあると思うから…
(そして、
寝起きは私も機嫌悪いから(・∀・))
ですが、中には、
子供の変化に驚き、
戸惑うお母さんもいるようです。
「中学生になったら、
親の前で勉強するのを嫌がる」
「成績が下がったから、
もっと勉強しなさいと言っても、
“分かってる”と怒る💢」
「テストを見せなさいと言っても、
見せなくなった」
「ほとんど喋らないから、
成績が下がった理由が分からない」
などなど…様々な相談を受けます。
ですが、
成績が下がった本当の原因は、
別の所にあると思います。
一つは、
中学受験をした場合限定ですが、
同じくらいの成績の子供達の中で
順位が付くので、
下がったのではなく、
その成績が今の実力だということ。
(厳しいようですが…(>o<))
もう一つは、
小学生の時の勉強方法に問題がある
場合。
私が思う、
中学生に上がったら、
成績が下がってしまうパターンとは…
(成績が下がる子供さんに、
下記の場合が多いと思うのであって、
下記の場合の子供さんの全てが
成績が下がるわけではありません)
1. 怒られて勉強させられている
1番多いパターンだと思います。
「どうして今日、
塾の宿題を全部しなかったの?」
「勉強が出来ていないのに、
お友達と遊べるはずがないでしょ」
と、怒りながら勉強を強要される。
小学生の時は、
怒られるのが嫌で勉強しますが、
中学生になると、
怒られてもあまり応えなくなるので、
勉強しなくなります(ToT)
2. 常に1番を目指せと言われる
「1番の○○ちゃんは、
1日8時間勉強してるそうよ。
見習おうね。」
「今回は5番だったから、
次は1番になるように勉強頑張ろう。」
「2番で惜しかったね、
もっと頑張ればきっと1番が取れるよ。」
これらの言葉は、
一見、優しく励ましているように
思えますが、
子供さんの性格によっては、
すごくプレッシャーになってる場合が
あります。
小学生の時は、母の喜ぶ顔が見たくて、
言われた通りに頑張る子供さんでも、
中学生になり息切れする場合があります。
3. ご褒美制で勉強している
「学校で発表したら1ポイント、
100点取ったら5ポイント、
95点~99点なら3ポイント…
50ポイント貯まったら、5000円ね」
「2時間勉強出来たら、
30分ゲームしても良いよ」
「マラソンで1位を取ったら
ゲームを買ってあげる」
小学生なら、
ご褒美を貰うために
一生懸命頑張るでしょう(^Д^)
でも、その場合、子供にとっては、
“ご褒美が第一優先”になってしまいます。
ご褒美制で勉強しても、
“勉強自体が好きになる”
あるいは、
“勉強をやる意味を自ら見いだした”
場合は、
中学生になっても、
勉強のモチベーションは維持出来ます。
ですが、ただ単に、
ご褒美が欲しくて勉強し続けた場合、
勉強する苦しさがご褒美欲しさを
上回ってしまうことがよくあります。
もちろん、
「テストを頑張ったから、
今日は焼き肉を食べに行こうね〜」
とか、
「ちゃんと勉強終わったなら、
ゲームをしても良いよ」というのは、
とても良いと思いますよ(^_-)
ですが、
先にエサをチラつかせて勉強させるのは、
大きくなると通用しない場合が多いです。
(表現が悪いですが…(>o<))
4. 親が付きっきりで勉強を見ている
「平安京に都を移したのは何年?」
「”老舗” この漢字は何と読む?」
「ヨウ素液の色が変化した理由は?」
と、親が付きっきりで勉強させると
小学生の間は良く出来ます(^Д^)
もしも、
これを高校三年まで続けられるなら、
東大も夢じゃないと思いますが…
(佐藤ママさんのように(^_-))
大半の子供さんは、
中学一年生~高校一年生の間で
「もう、お母さんと勉強は嫌っ!」
と言います(>o<)
もし、
小学1、2年生は付きっきりでも、
学年が上がるにつれて、
少しずつ、一人で勉強する時間を
増やしていくことが、
大切だと思います。
5. 塾まかせにしている
「今回はテストが悪かったのですが、
どうしてでしょう?」
と、塾の先生に聞くお母さん、
希にいらっしゃいます(T^T)
塾はあくまで勉強のサポートです
塾の成果を上げるのは、
家での勉強次第…
だというのが、私の考えです。
塾で新しく習ったことを
復習するのはもちろんの事、
塾の問題集で間違えた所を
家で何度も解くのは、
塾を最大限に生かすセオリーです!
それを、
小学校時代に身につけていなければ、
中学生になって、塾へ行っていても、
成績が下降してしまう可能性が大です(T-T)
6. 楽しい勉強方法を実践している
基本的に勉強というものは、
“地味で面白味のないもの”です(>o<)
もちろん、
お子さん自身が楽しいと思って
勉強するのは素晴らしい事です♥
(私の経験上、
そんな子は、ほとんどいません。
特に、受験の為の勉強は
苦しいものです。
好きなことを好きなように
勉強するのは、
楽しいかもしれませんが…)
しかし…
勉強が楽しい理由が、
「タブレットを使うのが楽しい」
「絵がたくさん入った教材だから楽しい」
「面白い先生だから楽しい」
という外的因子によるものであれば、
中学生からの勉強は
厳しいものになります。
(特に、上位を目指す子供さんの
場合は、厳しいです(ToT))
小学校低学年の間は、
それでも良いと思いますが、
小学中学年くらいからは、
少しずつ、アナログ勉強を増やし、
“一人でコツコツする勉強する”
練習をしたほうが良いと思います。
1~6まで書いてきましたが、
中学生になっても、
高校生になっても…
モチベーションが変わらず、
ずっと良い成績をキープ出来るのは、
やはり、
将来の目標がある子供さんが多いです!
お医者さんになりたい
パイロットになりたい
弁護士になりたい
獣医師になりたい
編集者になりたい
ロボットを作りたい
魚博士になりたい…
夢があることは、
頑張るエネルギーになります!
また、
困難を乗り越える力にもなります!
うちの息子は
小学5年生で自分の夢を見つけました。
そのため、
数学が1番得意なのですが、
高校では文系を選択しました。
(理系の大学の授業内容や、
理系の職業なども
色々話をしたり、
ネットで見せたのですが、
決意は固かったようです。)
今は夢を実現するために、
受験勉強を頑張っています。
(と、思います(;^^;))
小学生の間に、
夢を見つけるために…
家で勉強するだけでなく、
様々な場所へ行き、
色々な職業を目の当たりにしたり、
社会勉強をさせてあげるのも
とても良い事だと思います。
コメント