昨日、息子が塾から帰ってきて…
「今日は有意義だった~(^^)
塾の先生と二人で1時間くらい話しした。
で、決めたよ。
僕はこれから要領良く勉強するから…」
って(゚ロ゚)
「要領良くって?」
と聞くと、
「受験に必要な勉強だけして、
それ以外はほとんどしないようにする。
だから、定期テストの順位は下がるけど、
気にしないでね。」
「じゃあ、社会や理科の中でも、
受験で選択しない科目は
全く勉強しないってこと?」
「まあ、赤点は取らないようにするけど、
基本的にはそういうことかな(^_-)」
確かに…
高校の定期テストの成績と
大学受験に合格するかどうかは、
全く別物。
指定校推薦で大学に行くのでなければ、
内申書もほとんど関係ありません。
でも…
「母さんは、
そういう考え方は良くないと思うって、
ずっと言ってきたよね(。・_・)
学校に所属している以上、
学校の先生の教え、学校の授業、
学校のテストは、
大切に考えるべきだ!
と、話してきたと思うけど…」
そう、
私は基本的に“要領が良い生き方”が
あまり好きではありません。
仕事をしている上でも…
どういう手順で作業をすると、
短時間で
良いデザインを作ることが出来るか、
つまり“効率の良さ”はいつも考えます。
ですが、
少しでも時間を短縮するために、
既存のデザインをアレンジする
というような、
“要領の良い仕事”はしたくありません。
息子の学校でも、
テスト前はいつも学校を休んでまで、
勉強している生徒さんもいるようですが、
私はそこまでして
成績を上げる必要はないと思っています。
コツコツ地味な努力こそが、
最終的に結果に繋がる
そう考えていました。
息子は、
「じゃあ、勉強が間に合わなくて、
僕が志望校へ合格出来なくても、
母さんは良いの?」
「ん………………。
浪人はお金がかかるなぁ~(T-T)」
「あと、残り一年と少ししかないんだよ。
だったら、
やっぱり塾の先生のアドバイス通り、
要領の良い勉強に
切り替えた方が良くない?」
学校の先生は、
学校のカリキュラムに沿って、
生徒を教育し、
その上で大学合格を目指す。
ですが、
塾の先生は”まず大学合格ありき”
の考え方です。
つまり、立ち位置が違うので、
当然子供へのアドバイスも異なります。
「学校の先生は
きっと違うことを言うと思うけど、
塾の先生のアドバイスに従うの?」
「そう、
だって僕の今の一番の目標は
“大学合格”だから…(^▽^)」
確かに、
そういう気持ちも分かります。
ですが、私は…
“人生に不要な勉強などない“
家庭科にしろ保健体育にしろ
生きていく上で必要なものだから
“今、学ぶ価値がある”
と、思っています。
「受験に必要な勉強だけをすることが、
高校生活じゃないと思うんだけど。
人生を長い目でみれば、
受験勉強以外にも
今、学ぶべきことはあると思うよ。」
「母さん、
大学に入ってからでも、
人生を長い目で見れるんじゃない?
受験勉強は今しか出来ないよ。」
「…………。」
確かに…
そういう考え方も
あるかもしれない(´・ω・`)
「自分の人生だから、
自分が後悔しないように…
やりたいように
やってみればいいよ(^_-)
だけど、母さんの考え方も、
一応、頭の隅には置いていてね」
と言いました。
「うん、分かった。
塾の先生と話をして、
すごくモチベーションが上がったから、
今まで以上に頑張るよ(^▽^)」
と嬉しそうな息子でした。
でも…母は複雑です。
確かに昔と違い、
大学の数も増え、
選択科目の数も増え、
受験勉強も多様化しています。
当然、全ての勉強を網羅することは
不可能であり、
取捨選択は必須でしょう。
高校生の勉強において、
何を取って、何を捨てるのか…
その選択が的確な子が
受験に成功するのかもしれません。
でも、若い時は、
“要領よく物事をこなす”
事を学ぶ方より、
“コツコツ地味な努力をする”
事を学ぶ方が大切な気がする
のは、私だけでしょうか…
息子が、最後に…
「母さんが言うことは
正しいと思うよ(^▽^)
でも、時代が違うんだと思うよ」
と、言われてしまいました(>o<)
↑これは、約1年前に書いた記事です。
あれから、息子は取捨選択し、
必要な勉強を優先的に行ってきたようです。
その効果がどうだったか分かるのは
もう少し先になりますが、
高校2年生の終わり頃から、
要領の良さを重視して
受験勉強が出来たのは、
中高一貫校だったから…です。
中高一貫校では、
高校2年生までに
ほぼ新規の勉強が終わるので、
そういうやり方が
可能だったのだと思います。
一般の高校であれば、
やはり高校3年生の半ばまで、
定期テストを重視して
学習するのが良いと思いますね。
共通テストまで、
残り2ヶ月弱…
今、息子はどうしているかというと、
要領?効率?
そんなことを考える余裕もなく…
補強すべき分野の勉強を、
ただガムシャラにしています。
何かをガムシャラにやる時期、
人生に何回あるでしょうか?
4、5回?
いや…
そんなにないかもしれません。
“ガムシャラに勉強した”
その経験だけでも、
きっと息子の人生にプラスになると
私は思います(*^o^*)
そして、
要領よく勉強するよりも
ガムシャラに勉強している姿の方が、
ずっと格好いい~💓と
母は思います(*^▽^*)
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