“二月の勝者”を見て、
違和感があったのが…
黒木先生が、男の子も女の子も
“さん付け”で呼ぶこと。
そして、どの生徒に対しても
敬語を使うこと。
現実には、
そういう塾講師はあまりいませんが…
これは、勉強をする場において、
“すごく良い事”だと思うんですよね。
(「○○ちゃん(名前呼び)」でも
良いと思いますが、
塾の場合は、
生徒と親しくなりすぎてしまうと、
私語が多くなったり、
けじめが付かなくなる場合があります。)
その理由は、
普通の子供(特に小学生)は
近くにいるだけで、
身体の大きな大人に威圧感を感じます。
それが”先生”や”親”という、身近で、
自分より上の立場の人間であれば
なおさらです。
何もしなくても威圧感を感じるのに、
「おいっ」とか、「○○(呼び捨て)」とか…
上から目線で、
呼ばれたり話しかけられたりすると、
どうでしょう?
気が小さい子や大人しい子であれば、
萎縮したり緊張したりするかもしれません。
学校の先生や塾の先生でも、
生徒を「おいっ○○」と呼び捨てにしたり、
「おまえ、分かってるのか?」
と、おまえ呼ばわりする先生もいますが、
身体の大きな男子高校生になら
ともかくも…
小学生には良くないと思いますね。
なぜなら…
先生が悪い言葉遣いで注意したり
怒ったりすると、
それがストレスとなる子供さんがいるからです。
成績を上げるためには、
集中して勉強しなければなりません。
そして集中するためには、
リラックスする必要があります。
脳科学者の第一人者である
茂木健一郎氏も、
「勉強でもスポーツでも、
リラックスと集中が共存している時が
一番成果が上がる」と言っています。
「先生怖い」という恐怖感があったり、
「出来るまで帰れないぞ」とか、
「こんなのも出来ないのか」と
怒られながら勉強する状態では、
子供は、
リラックスなんて出来ないですよね
「もっと、頑張らないと合格出来ないぞ!」
とか、
「そんな点数じゃ、次はクラス落ちだぞ!」
とか、
「次は、○○番以内に入れ!」と、
親や塾講師が子供にプレッシャーをかけて
勉強させていることがありますが、
私はそういうやり方が良いとは思えません。
私が家庭教師へお伺いする場合、
1人の生徒さんの指導時間は、
2時間~3時間です。
そして、どの生徒さんにも、
1時間に1回、5分から10分の休憩を取ります。
休憩の時には、
「今日の夕食は何?」とか、
「学校で楽しかったことあった?」とか、
「体育何したの?」とか…
色々と話をします。
この時間がとても大切なんですね。
この時間を持つことにより、
親しみを持ってくれて、
生徒さんは私と一緒にいても
緊張することがなくなりますし、
楽しい会話をした後ですから、
楽しい気持ちで、
勉強することが出来ます。
実は…以前、休憩時間なしで、
2時間指導していたことがありました。
(受験、半年前から指導を始めたので、
休憩している時間が勿体ないと思い…)
すると、前半の1時間に比べ、
後半の1時間は
いつも集中力が落ちてしまいます。
「後半も、頑張ろう!」
「あと少し頑張ろう!」
と、いくら励ます声かけをしても、
効果なし
そこで、他の生徒さん同様、
1時間に1回、休憩を取り、
楽しく雑談することにしました。
すると、その効果はてきめんに現われ…
グングン成績が上昇しましたね!
受験前になると
成績が伸びなくなる子がいますが、
それは、
「早く成績を上げなくてはいけない」
というストレスから
リラックス出来なくなり、
勉強に集中出来ないことが
原因なのかもしれません。
「そんな勉強量で合格出来るの?」
そう言いたくなる
親の気持ちも分かります
ですが、子供にプレッシャーを与えると、
それがストレスとなり、
リラックス出来ず、
集中力が上がらず、
成績が伸びない…
という、
悪循環を引き起こしてしまいます。
私は休憩時間だけでなく、
生徒さん宅へお伺いしたとき時にも、
まず第一声は、
「こんにちは~
この間、パパと行った
釣りの釣果はどうだった?」とか、
「こんにちは~
運動会の練習は楽しかった?」
と、
子供さんの楽しい話を
笑顔で聞くことにしています。
楽しい会話をして、
その楽しい気持ちの延長で
リラックスして勉強する!
それが、集中して勉強出来ることに
繋がると思っています。
ご家庭でも、子供さんが
笑顔で勉強に取りかかれるよう
工夫されてみては如何でしょうか?
それが、学習時の集中力を高め、
成績アップに繋がるかもしれませんよ
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