勉強が出来る子供の頭の中は…

私は、20年以上家庭教師をしています。

中学生の生徒さんに、ほぼ毎年、
数学の因数分解を教えてきました。



因数分解は、
まずは同じ数字や文字でくくる事が
セオリーですが…

それを、
・一度教えれば、他の要素が入ってきても、
ちゃんと出来る生徒。

・複雑な問題になれば、
先に同じ因子でくくる事を忘れる生徒。

・次のやり方を教えた段階で、
同じ因子でくくる事を忘れてしまう生徒。

・教えた事が、全て混ざってしまい、
パニックになってしまう生徒。
など…

同様の内容を教えても、
子供さんによって、
学ぶスピードや理解度は様々です。




もちろん…
東大を受験するような子供さんは、
“一度教えれば、他の要素が入ってきても、
ちゃんと出来る生徒”  でしょう(^_-)

では、彼らは他の子供さんと
何が違うのでしょうか?




それは、一言で言えば、
“頭の中を整理整頓出来るかどうか”
という事だと思います! 



つまり、頭の中が
薬局の薬棚のように…
何がどこにあるか、一目で分かるように
整理整頓されているのです。

↓こんな感じですね(^▽^)

(写真はイメージです)




学んだり覚えた事が、自分の頭の中の、
入るべき引き出しに仕舞われ…

ラベルも貼られているので、
必要な時にパッと取り出せる訳です。



反対に…
学んでもなかなか結果に結び付かない
子供さんの頭の中は、
物が散乱しているような
状態に近いかもしれません(´д`)

↑こんな感じでしょうか…

(写真はイメージです)



なので、学んだ全ての事が
混ざってしまう訳です。



では、どうすれば、
物が散乱している状態から、
調剤薬局の棚に変わるのでしょうか?



頭の中を整理整頓するためには、
まずは、棚に一つづつ引き出しを
作って行く作業が必要です。


引き出しの数を決めるために、
“どんな内容を勉強するのか?”
という全容を、まず把握する。


そして、
“重要度や優先順位を意識して学ぶ”
ということです。

“優先順位の高い物から
引出しを作っていく”

そして、
“重要度が高いものは、
目立つラベルを貼る”
と、いう感じでしょうか…


例えば…
因数分解の場合でしたら、

どのパターンの解き方があるのかを
すべて把握して、
引き出しの数を決めます。

そして問題を解きながら、
この問題は”引き出しAに分類”
次の問題は”引き出しCに分類”
と、頭の中で分類していくわけです。


分類が出来たら、
自分が苦手なのが、
“たすきがけの因数分解”だとしたら、

その引き出しには
“最重要”のラベルを貼る
というイメージです。


つまり、どの問題も
画一的に頭の中に入れるのではなく、
これは、どの引き出しに入れるのかを
考えながら学ぶということですね。

小学生であれば、
最初から頭の中で引き出しを
構築するのは難しいので、
ノートにまとめていくのも
良い方法ですね〜(^▽^)



ただ単に、
ズルズルと教えていくのではなく、

子供が頭の中で、
“優先順位”や”重要度”や”系列”を
意識しながら解けるように

「これは重要だよ」とか、
「この問題は、昨日解いた問題の
類似の問題だね。」と
アドバイスしてあげると良いと思います。



頭の中で、
ちゃんと整理しながら勉強することを
身につけることは、
小学生では難しいですが、

これが出来るようになると、
高校生からの
“自分で効率よく勉強出来る”ことに
繋がると思います(*^o^*)

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